今月の健康教室はキズの治療法、湿潤療法を取り上げます。
以前も話した内容ですが、意外とまだ浸透してないんです
よね〜。(^ ^;)
そもそも湿潤療法は夏井睦先生が開発された治療法で、キズ
やヤケドを痛みなく、きれいに治す、というのが売りです。
ちょうど夏井先生が湿潤療法を世に知らしめようと活動を
始められた頃、僕は医師3年目で当時夏井先生が勤務されて
いた病院に見学に行き、治療の実際を学ばせて頂きました。
それからかれこれ20年近く経過しますが、まだまだ湿潤
療法は “当たり前” にはなっていません。パラダイムシフトは
古い認識の人が減らないと起こらない、なんて聞いたことが
ありますが、医師には定年がないのでより起こりづらいの
かも知れません。
とは言え、自分の経験上、湿潤療法のメリットは大いにある
と実感できていますし、体験した患者さんが勉強し実際に
応用している場面にも遭遇したりして、間違いのないものだと
確信しています。理論や細かいメソッド等は夏井先生のサイト
を参照してもらうのが一番ですが、健康教室ではなるべく簡潔
に、そして被覆材などの使用法の具体例をお話しします。
コロナの影響で体育祭などは縮小開催だし、熱すぎて外出も
ままならないし、であまりケガをする機会はなかったかも知れ
ませんが(笑)、知っておいて損はない内容と思います。今後
寒くなってくるとヤケドは増えますしね。乾燥肌への応用
なんかもできます。奮ってご参加ください!