ぐっと気温が下がるとインフルエンザが流行しますが、
それに伴って血流低下でコリも悪化する傾向にあります。
特にPC作業や下向きの仕事が多い方は顕著です。しかも
年末に向けて繁忙期、となるとなおさらですね。
血流が悪化するのは寒さで血管が収縮するせいですから、
温めて血管を拡張させれば良いということになります。
そういう意味で、全身を温める風呂は有効ですが入浴
しながら仕事するわけにもいかないので(笑)、効率
よく症状を緩和するための温める工夫が必要になります。
特に肩こりや頭痛を感じる方は、首回りを温めるよりも
背中、肩甲骨周辺を広く温める方が有効です。肩甲骨は
解剖学的には鎖骨と連結しているだけで、あとは背中に
張り付いて滑って動く構造です。ですから同一姿勢が
続くと容易に癒着を起こします。癒着を起こすと動きが
制限されるので、痛みの原因になります。
ここで、おや?と思った方は鋭い。温めても癒着がなく
ならなければ繰り返すのではないか、という疑問が出そう
ですが、まさにその通り。直近の対策として温めることは
有効な手段ですが大事なのは癒着の方です。最近では
「肩甲骨はがし」などのストレッチが流行っていますから、
それらを参考に、温めてからはがす、が実はさらに有効
です。
温めるツールは温湿布ではなくカイロやホットタオルなど
を利用し、ストレッチは痛くない方法をチョイスしてくだ
さい。肩をぐるぐる回しても肩甲骨は動かないので、腕は
降ろしたまま肩甲骨だけを上下左右に動かすようにした方が
いいですね。あとストレッチポールを縦にして寝転がると
肩甲骨が寄るので効果的。オススメです。