「アウト・ロー」のまさかの続編、「ジャック・リーチャー」
です。主演のトム・クルーズさんが相変わらず54歳とは思え
ない奮闘を見せます。まあ、トム様かっこええ!しかも今作は
ティーンな女子に振り回されて萌える!以上!な映画です。(^ ^;)
僕みたいに家訓でトム様映画を観ることを義務づけられてでも
いない限り(ウソ)必見ではないですが、80年代を彷彿と
させるご都合主義的な安心してワクワクできる(?)アクション
映画をお求めの方はにマッチするでしょう。しかしさすがに、
無謀なカーチェイスで民間人を危険にさらすとか、窃盗した
カードで飛行機のチケット買うとか、ミスを反省せずとっつかまる
ヒロインとか、ちょいと見過ごせない部分も多し。僕がオトナ
になったのだろうか。けど続編出たらまた観ます。家訓だし。(笑)
そして終戦間際の広島を舞台に描かれるアニメ「この世界の
片隅に」。またこれとんでもない傑作です。もう今年何回も
言ってるので価値が薄れてきた感がありますが、数年に1度
クラスの傑作が毎月出現しているのですから、ホント今年は
異常気象ですよ。
本作はごく平凡な女性が嫁いだ先で戦争が激化し、日常を侵襲
していく様を描いているのですが、そのディテールが凄い。
当時にタイムスリップでもしたかのような臨場感です。戦争映画は
もちろん反戦がテーマなんですが、この映画はありきたりの日常
を軸足に戦争をどこか遠く描くことで、残酷さをより強烈に
映し出します。
ほのぼのとした主人公を能年玲奈改め、のんさんが演じています
が、これがまた見事にハマっていて素敵。もっと脚光を浴びて
いいのに、芸能界って怖いね。でもじわじわ評判が広がれば、
自ずと彼女への評価も上がることでしょう。是非観てください。
日本人のみならず全ての人の心に響くことでしょう。難点は
惜しみなく広島弁なところ。(笑)方言をなるべくそのままに
するのが片淵須直監督の持ち味らしいですが、理解が追いつかない
場面もあるかも知れません。原作は数年前に連載されていた
漫画なんですが、速攻 amazon さんにお願いした次第です。(^ ^)