院長室

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「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」

だいたい映画の続編や第2弾というのは味が薄まって、見るに堪えないものが

約8割という感じがしており、この「キック・アス」の続編も恐る恐る鑑賞

しましたが、まあその8割寄りな結果でした。

 

第1弾があまりに傑作だと続編への期待度も当然上昇するわけで、それに沿った

作品にするか、敢えて無視するかで大きく分岐すると思います。大概スポンサーの

しがらみとかで、製作サイドの思惑通りに行かずとんがった部分が見事に削られた

最大公約数的な作品に成り下がるわけで、人気作品であればあるほどスポンサーの

影響力が大きく続編が平凡に終わるのは仕方がないことだとも思います。

 

「キック・アス」は現実と虚構を見事なバランスで描き、意表を突く展開でぶっち

ぎりに面白かったですが、今回の続編では前作の補完的な内容になっており新鮮さに

欠けるのが最大の欠点でしょうか。クロエ・グレース・モレッツ演じるヒット・ガール

の成長した姿が今作の売りでもあるのですが、前作の「幼児体型なのにめっちゃ強くて

残虐(笑)」という設定を凌駕するほどではないです。主人公のキック・アスも既に

ダメ人間ではなくなっており存在感が薄れています。

 

まあ「キモーい」とか「バカでー」って観るぶんには楽しい映画ですが、前作の

突き抜けた面白さは期待しない方が良いですね。ジム・キャリーの豹変っぷりは

一見の価値アリですが。(^ ^)

観終わった誰もが「ゲロゲリ棒」を量産すれば最強じゃね?という感想を持つこと

請け合いです。

 

エンドロール後の一幕で続編を臭わせる当たりがまたカンに障りますが、さすがに

パート3は厳しいかな。でも観るんだろ?!というツッコミ大歓迎です。(笑)

2014年2月27日 木曜日

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