今年はインフルエンザも例年ほどの大流行は見せず、そろそろ終息
しそうな感じです。それと入れ替わり(?)に花粉症が始まりますね。
ウチでもここ1週間で花粉症の患者さんがどっと増えました。
花粉症をはじめとしたアレルギー疾患の震源地は腸内環境であるという
ことは何度か紹介しましたが、もちろん花粉症も例外ではありません。
とは言え腸内環境を改善させるのは容易ではありません。もうオン
シーズンとなってしまった今では、対症療法に終始せざるを得ないのが
現実です。
対症療法を行う場合は、もうとりあえず効けばいいので、西洋薬だろう
が漢方薬だろうが構いません。両方使ったっていいんです。西洋薬は
あまり選択肢がないですが、漢方薬は選択肢が豊富なので西洋薬で
効果がなかったり、副作用が出た場合は漢方薬がオススメですね。
一番メジャーなのは小青竜湯ですが、これは鼻汁や涙、くしゃみが
メインの時に有効で、充血やかゆみの方が強ければ越婢加朮湯が良い
です。
あと意外とプラセンタ注射も効果があります。日頃からプラセンタを
打っている人が花粉症の症状が弱くて済んだ、という例はよくあります。
内服と違って自分で調節できない欠点がありますが、不眠や疲れなど
の他の症状にも効果が期待できるのが長所ですね。
妊婦さんや授乳中の女性であまり薬を使いたくない、という方はまずは
ワセリンを鼻の穴と眼の周りに塗ることでしょう。まったく無害で
それなりの効果が望めます。症状が出る前に塗らないと無意味ですが。
まあ以上が対症療法のまとめですが、やはり腸内環境を悪化させることは
自分の首を絞めますので、空腹時に糖質を摂らないこと、便秘にならない
こと、もとても重要です。