久々の映画鑑賞です。これまでマニアック映画を提供して
くれていた名古屋駅裏のゴールド・シルバー劇場が閉館に
なってしまったので、とても不便になったんす。
それでも「裏切りの〜」は冷戦時代のスパイを描く映画で
派手なアクションはなく、しかも味方を欺く二重スパイを
見つけ出せ!なんて触れ込みな上、ゲイリー・オールドマン主演、
トーマス・アルフレッドソン監督、と来ちゃってるので、もう
多少足を伸ばしてでも観ないわけには行きますまい。
「1度観ただけでは真相にたどりつけない!」みたいな挑戦的な
宣伝なんですが、いや、ホント、ありゃ分からん。それは謎めいて
いるから、ではなくて基本設定が複雑な上にスパイ達はコードネーム
と本名で呼ばれてややこしいし、いきなり回想シーンが挿入されるし、
冷戦時代の背景など見事に説明を省いているし。
こちらも挑発に乗って、怪しいシーンを見逃すまいと眼を皿のように
して観るので、2時間くらいの上映時間でしたが、かなりの疲労感と
頭痛が…。(^ ^;)
でももう1回観たくなるのは事実だし、なんせゲイリー・オールドマン
が良すぎる!これまで「レオン」や「フィフス・エレメント」など
結構キワモノ的な役が多かった彼ですが、今回の静かで台詞も少ない
役なのに圧倒的な存在感を醸す様は脱帽です。ゲイリーさん好きなら
間違いなく満足するでしょう。
とにかく重厚でリアル志向の大人向けスパイ映画でした。
…あれ?ということは、B級好き単なるミステリファンでコドモな
僕には向いてなかったか。(笑)