院長室

« 7月 2024 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

肩コリの対処

腰痛の8割は原因不明、なんて教科書にも堂々と書かれて

いますが、肩コリや頚の痛みも意外と同様で、せいぜい

ストレートネックやPC作業の増加が挙げられるくらいです。

 

整形外科ではどうしても骨の異常に原因を求めがちで、骨に

問題がないと途端に “異常なし” になってしまう傾向があり

ます。もちろん最初から原因が判明することの方が少ない

ですから仕方がない面はありますが、少なくともコリや

張りを感じるのは筋肉なので、筋肉に対するアプローチは

もっとあっていいはずです。

 

まずやはり負荷を軽減するのを第1に考えたいところです。

頭の重さは4〜5kgはありますから、下向き作業や顎が突き

出た姿勢はその重さを支えるため過剰に負荷がかかります。

常に「背骨の真上に頭を置く」と意識するだけでも少し

症状は緩和されるかも知れません。

 

姿位に気を付けていても、同一姿勢が続いたり脱水傾向に

なると筋肉間の癒着・密着が起きやすくなり動きが制限され

ます。こういう場合は積極的な運動療法が有効です。整体

でもいいですし、ハイドロリリースも良いですね。併用する

と効果倍増です。

 

そして筋肉は酸素需要が高い臓器であることから酸欠に

非常に影響を受けます。酸欠も様々に要因がありますが、

ストレスを感じている時は血管が収縮して酸欠傾向になり

やすいです。また、糖過剰や鉄不足でも酸欠が起きます

から、ここでは栄養療法の介入が有効です。痛み止めの

湿布や飲み薬は血管を収縮させるので、この場合は使用

NGとなります。

 

負荷を減らし、動きを改善して、酸欠を予防する。うん、

標語に推薦されるかも知れん。(笑) それぞれ各論はさらに

細かく分かれますが「骨に異常はないから湿布で様子見」

よりはマシじゃないでしょうか?

2021年2月1日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ