日本医師会会長の「医療が一番!」発言が物議を醸しております
が、そりゃまあ医療が重要なのは誰でも知ってることで、会の
トップが産業の貴賤優劣を述べるのはいかがなものか、ってこと
で炎上騒ぎになっているんですね。
特にコロナ感染に関しては、最初の混乱から半年以上の時間的な
猶予がありました。冬に再拡大するのも想定内でした。ならば
先手を打った対策ができたはずなのに、この期に及んで再び強度
の自粛を要請する、しか言えないことが火に油を注いだんでしょう。
同じ医療者としてなんか申し訳ないっす。(^ ^;)
生活の基本は衣・食・住ですが、それすらも別に優劣を決めて
いるわけではなく、これらが疎かになると生きていけないよ、
ということです。医療に置き換えて言えば、僕は食欲、睡眠、
排泄が重要と考えています。食べたいというより時間が来たから
食べてる、眠れてはいるがリアルな夢を見る、排便しても残った
感じがする、などは病気とは言えないですが、不調のサインと
捉えます。
敢えて優劣をつければ、やはり食欲でしょうか。食欲があっても
すぐに満腹になってしまう、とか腹が張って途中でやめてしまう、
とか、逆に異常に食欲があってすぐに腹が空く、なんてのも実は
サインだったりします。こういう場合は原因はさておき、効率
よく吸収されていないことがしばしばなので、結局様々な不調を
招いてしまいます。
栄養学的に云々よりも、まずはゆっくり時間をかけて食べること
が何より大切です。仮にとても良いものばかりの献立でも早食い
しては元も子もありません。それが消化の負担になり上記のような
サインを誘発し得るのです。自粛要請の影響で忘年会こそ減って
いますが、年の瀬で忙しなかったりそれこそコロナで様々な
ストレスにさらされていたり、と食べる時間にゆとりを持つこと
を忘れがちではないでしょうか?
じっくりよく噛んで、たまに微笑んで(笑)食べることが健康
への入り口です。