よくテレビ番組でスーパードクターが原因不明の病気を
斬る!みたいな名医シリーズ(?)が放送されますが、
どこに行っても分からなかった病気を診断する、という
のは既に様々な検査データが揃っているわけで、視点を
変えれば診断はしやすい、とも言えます。
診断名がないと治療が進まない、というのは西洋医学の
悪いところだとよく言われますが、僕は必ずしもそうは
思いません。確かに難しい診断名に行き着いても特有の
治療がなければ、あまり意味はないでしょう。ただ治療
行為には必ず副作用などの負の側面があることも考慮する
必要があるわけで、ある程度その行為の根拠がなければ
それは怖い選択肢になってしまいます。
つまり診断は治療とセットでなければならないと言うこと。
重箱の隅をつつくような診断名を探し当てて、結局ステロイド
投与、ではなんとも寂しい訳ですが、逆にある治療法を想定
してそれが理に適うものなのかを判断するために検査して
診断を付ける、というのは必要な過程です。
栄養療法でも、漢方薬治療でも、何か西洋医学を否定する
立場に思われがちですが(^ ^;)、治療行為のための診断は
必ずしているので、大枠は変わりません。むしろアトピーに
効くサプリとか漢方薬、なんていう宣伝文句はアヤシイと
思った方が良いでしょう。そんな診断で処方するわけでは
ないですから。
また診断に迷うときに、見切り発車的に治療を行うことが
実際にはあります。でもこれはその治療が診断に結びつく
時にやる行為で、診断的治療と言います。痛いから痛み止め、
は…当然診断的治療ではないですね。