もうすっかりブームも去ってしまったココナッツオイル
ですが(^ ^;)、当院での販売再開を機にその効能を
もう一度押さえておきます。
食材のブームは大抵痩身か美容が売り文句になりますが、
ココナッツオイルもダイエット効果があるとのことで流行
しました。ココナッツオイルの最大の特徴は中鎖脂肪酸を
多く含有することです。この中鎖脂肪酸がケトン体に変換
されるのですが、ケトン体はカロリー源になるんですね。
ですから、ココナッツオイルを摂ることで、糖以外からカロリー
産生をできるようになり、結果としてインスリンの過剰
分泌を抑え、脂肪細胞の合成を抑制できるという理屈です。
つまり糖質も中鎖脂肪酸も両方摂っていては痩せません。
糖質制限のお供として最適なわけで、ココナッツオイル自体
に痩身効果を期待しても肩すかしを食うでしょう。(^ ^;)
栄養療法の目的の一つに「燃費の良いカラダ造り」があり
ます。糖質はカロリーになりやすいですが、持続しません
ので燃費はとても悪い食材です。逆に脂肪は血糖値の変動
を招かないので空腹感が出にくく、カロリー量も多いので
燃費は良いのです。これはつまり糖質依存からの脱却の
ツールになり得るわけで、生活習慣病だけでなく、うつや
アレルギー、癌といった糖質過剰と深い関わりのある疾患の
治療になり得るわけです。
24℃以下で固体になるという性質があるので、これからの
季節は固まってしまいますが、その方がベタベタにならず
扱いやすかったりもします。初めはコーヒーやカレーなどの
味の強いものに入れると抵抗がないかも知れません。どう
してもココナッツの香りが苦手な方は、日清オイリオから
発売されているMCTパウダーを使うと良いでしょう。