院長室

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「超高速!参勤交代」

サッカーW杯、日本は残念でしたねー。むしろ、本能寺の変の真相に

近づくかも知れない資料の発見やランボー最新作の製作決定のニュース

の方がトキメいてしまう非国民な僕は、やはりこのタイミングでも

映画レビューを記事にしてしまいます。スミマセン。(^ ^;)

 

さて、タイトルはふざけてますが、この映画かなり完成度高しです。

2年に1回江戸に参らなければいけない参勤交代という政策は、地方の

貧乏藩にとっては財政を圧迫するものでした。しかしながら、それにより

戦国の世に逆戻りするのを防いだという作用もあるので、これはこれで

意味のあるものでした。…ま、この映画の前知識として知っておくのは

これくらいでしょう。歴史を題材にした映画はとかく敬遠されがちですが、

今作は幅広い層に向けて作られたところが特徴と言えます。

 

そんな参勤交代を終えたばかりの東北のある貧乏藩になんとまたすぐに

参勤交代せよ!との沙汰が。しかも5日以内に!できなければお家取り

つぶしもある!そんな幕開けから江戸に至るまでのドタバタ劇を描いた

とっても楽しい映画です。コメディ要素だけでなく、迫力のある殺陣や

ちょっぴりロマンス、歴史うんちくなんかもあり、様々な娯楽要素を

ひとつにパッケージングした手腕はお見事。

 

主演の殿様役に佐々木蔵之介、家老に今泉…じゃなくて西村雅彦、敵役の

悪徳老中に陣内孝則などなどこってりの配役で、しかも皆キャラが立って

いて飽きさせない。深キョンみたいな女郎いねーよ!とか伊原剛志無敵すぎ!

とか将軍様そんなにフランクでいーの?などツッコミ所は満載ですが、

それも含めて楽しいと言える映画です。(笑)

 

そして、中央の政策に負けない東北の貧乏藩、という設定はやはり原発政策

での図式を想起させます。多分これが裏テーマなんだろな。竹取物語なんか

も当時の政策への不満を巧妙に練り込んだ作品だったみたいですから、この

ように娯楽作品にアンチテーゼを盛り込む手法というのは庶民に残された

大事な発散方法なのかも知れません。中央からすると、敢えてそれを看過する

ことで民衆のガス抜きをしているという見方もできますが…。

 

まあ、そんなひねくれた見方をせず単純に楽しむのが最良かな?(^ ^)

2014年6月26日 木曜日

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