院長室

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「グランド・ブタペスト・ホテル」

奇才ウェス・アンダーソン監督の最新作。でも今ひとつマイナーなので

あまり話題にはなっていませんね。(^ ^;)作風はティム・バートン監督

に似ていて作品のラインナップも意外と共通項があったり。毒気はよっぽど

ティム・バートン監督作品の方が多いですが。

 

作品はマトリョーシカの様に入れ子構造になっており、現代に残る「グランド・

ブタペスト・ホテル」という著作の作者が執筆当時に出会ったモデルの人物が

過ごした若き日を描く、という何かもう聞くだけで観たくなくなりそうな

内容。(笑)それでも各時代に合わせて画面比を変えたり、色調を変えたりと

工夫しているので思ったほど妨げになりません。

 

監督自身がオタクで、あえて分かりにくい構造になっている上、映像の情報量が

ハンパないので万人向けとは言い難いですが、毒を含みながらもコミカルな

タッチで描く作風は個人的には大好きです。主演のレイフ・ファインズさんは

初めて観ましたがかなりハマってました。他にもジュード・ロウ、エイドリアン・

ブロディ、エドワード・ノートン、ビル・マーレイなど錚々たる顔ぶれ。大好き

なウィレム・デフォーさんが大活躍で、それだけでも満足。(^ ^)

 

テーマは反戦で、堅苦しいイメージがありますがそんな知識が無くても、各俳優

さんのコミカルな演技合戦を観るだけで楽しいです。日本でのキャッチコピーは

ミステリーを臭わせていますが、そうでもしないと興味を持ってもらえないという

苦肉の策ですかね。(^ ^;)

 

そしてこっそりニコラス・ケイジ主演の「トカレフ」も観ましたが、こちらは

なんとも香ばしいと言うか、名優なのに「?」な作品に好んで出る彼らしい

作品でした。いい加減ベジータ頭を何とかして欲しい。

2014年6月19日 木曜日

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