昨日は名古屋市中村区医師会の勉強会で漢方の講演でした。僕に与えられた
テーマである「漢方の敷居を低くする」に「漢方医学的思考を身につける」を
なんとか上手く融合できないかを常に考えていますが、これの一つの解答に
なるようなスライドを作製して臨んだ、1回目の講演でもありました。まあ
案の定、時間配分がうまくいかず後半は結構な早口になってしまいまして(^ ^;)
悔しい思いをしましたが、これをまた次につなげていきたいと思います。
ご参加頂いた先生方、ありがとうございました。
講演を構成する時、もちろん自分の臨床的経験を基礎にするのですが、例えば
漢方の基礎理論なんかはもう既に完成しているものなので、「どう伝えるか」が
最大の鍵になります。そしてそれには自分の経験ではなく、自分の理解度が
そのまま反映されます。ですから、やっぱり勉強しなければならないし、そこで
改めて気付く部分も実は多いのです。
僕が自分の勉強で、最も参考にしているのは浅岡俊之先生です。全く面識は
ありませんが、この先生の著書やセミナーのDVDは徹底して論理的に組み立て
られており、とかく感覚的なものと誤解されやすい漢方医学の本来の姿を
紹介してくれます。一般向けではありませんが、臨床に携わる人はいずれは
何らかの形で接してみて頂きたい先生です。逆に一般の方に極力歩み寄った
著書を書かれているのは新見正則先生です。テレビにもよく出られるので、
ご存知の方もいると思います。漢方に興味のある方はご一読下さい。