予告編を初めて見た瞬間から観ると決めていた、一目惚れ的デタラメカンフー映画
「アイアン・フィスト」ですが、予想を上回るデタラメっぷりに大満足でした。
刃が無数に出る鎧やら、銃型のナイフ、鈎爪の付いた槍など実は殺傷能力は低そう
だけど外連味にあふれた武具の数々、北斗の拳(マッドマックス?)を思わせる世紀末
な衣装、意味もなく派手なアクションとグロい死に方、もうB級アクションに必要な
要素は全て取りそろえております的な至れり尽くせり感が堪りません。(笑)
監督はどこのどいつだ!?と好感を持って調べたらRZAなるヒップ・ホップグループの
リーダーですと。確かにオープニングは古き良きカンフー映画とラップを合わせた
斬新でかっちょいい感じでしたが、ミュージシャンにこんな映画が作れるのかい?と
思ったら、タランティーノ作品が好きで「キル・ビル」なんかの音楽を担当してきたん
ですと。なるほど、やはり黒幕はアイツか…!(笑)こんな狙いまくったB級作品は
タランティーノやロバート・ロドリゲス以外にはなかなか作れないですからねぇ。
しかも主演までしちゃってます。やりたい放題。(^v^)b
もちろんストーリーはあってないようなもので、むしろ次に展開するアクションシーンの
奇抜さに期待し、「いやーこの監督アホやわー!」とニヤニヤして観るのが正解な映画
なんですが、それでも意外ときれいにまとまってます。タランティーノ映画のような
会話劇はないですし、ロドリゲス映画のような奇想天外なぶっちぎり感もないですけど
十分アホです。(笑)全編小学生の発想です。大好きです。
しかし、ラッセル・クロウはどうなの。準主役でホクホク顔で演じてます。タランティーノ
やロドリゲス映画に嬉々として出演するブラッド・ピットやロバート・デ・ニーロに
張り合ってたりして?!(^皿^)まあ妙にマッチしてたからいんですが。ルーシー・リュー
も好演してました。やっぱ東洋人の女アサシンはB級には必須です。
日本人としては「終戦のエンペラー」を優先すべきなんでしょうけど、これまたB級臭
プンプンの「パシフィック・リム」が控えていますので、その後で。時間があれば。
ちなみに僕の評価は完全B級サイド発信なので、差し引いて検討下さいませ。