ダイエットに関わる食品や体操などは、本当に無数にありますね。女性は何かしら
試したことがあるのではないでしょうか?それらの謳い文句にはかなりの確率で、
「脂肪を燃焼させる!」とあります。とても聞き慣れた言葉である反面、脂肪が
燃えるってどういうこと?な方も多いと思います。
脂肪だけでなく糖質もタンパク質も「燃える」ことによってエネルギーに変換され
ます。そのエネルギーで僕たちは活動しているので、糖質・タンパク質・脂肪を
3大栄養素と言うんですね。脂肪が燃えてエネルギーになれば確かに痩せます。
それは間違いではないのですが、脂肪がエネルギーに変換されるのは細胞の中の
ミトコンドリアという器官です。このミトコンドリアに脂肪が入って「燃える」
わけですが、ミトコンドリアには無条件に入れるわけではないんですね。ここでは
カルニチンという物質が脂肪を運ぶバスのような役割をしているのです。
ということはカルニチンが少ない人はなかなか痩せないことになりますね。ビリー
さんに入隊してもトマト食べまくっても痩せねーんだわ!って人もいるんじゃない
でしょうか?(笑)
では、このカルニチンって何者?となるわけですが、コレは体内でしっかり合成
されています。ただし、その原料はアミノ酸(=タンパク質)で加工する道具は
鉄とビタミンCが中心ですから、これらが足りない人は痩せにくいということに
なりますね。極端に言うと「肉を食べないから痩せない。」なんてことになります。
どうもまだまだ動物性タンパクは太ると思っている人が多いようですが、その
誤解が少しでも解けたらいいなと思っています。ちなみにHDLコレステロールが
低い人も痩せにくいですが、このHDLコレステロールを上昇させるのも動物性
タンパクです。糖質制限だけでなく高タンパク食を併せて指導するのはこのためです。