きっと次のレビューは「ライジング・ドラゴン」だな、と予想していた方
こんにちは。ちっ、また映画の話かよ、と思った方もこんにちは。(笑)
ジャッキー・チェン最後のアクション映画と宣伝されたこの映画、ジャッキー
に育てられた(?)僕としては観ないわけにはいきますまい。
どうせ客寄せの過大宣伝だろうと高をくくっていましたが、なんとエンドロール
でジャッキー自らナレーションで最後宣告をしております。ホントだったんか…!
確かに彼ももう59歳(!)で近年の映画ではアクションは控え気味でした。
あの身体を張ったアクションの数々をこなして、この歳まで現役でいること
自体驚愕なんですが、その集大成として作成したこの映画はもちろん彼らしい
アクション満載でした。
ストーリー的には、失われた十二支像(日本の十二支とは違う。豚がいる。 笑)
を集めるってだけなんですが、単純なようで実は結構分かりにくい。中国から
世界に散逸した貴重な遺産を取り戻すという活動は実際に行われているらしく、
ジャッキーもそれを支援してのこのテーマなのかも知れないですが、中国の
正当性を主張する姿勢にはちょっと違和感。パクリ大国のくせに!と思ってしまう
のは否めないところです。ただ劇中ジャッキーが遺産を偽造してオークションで
儲ける悪玉に「偽造するな!」と一喝するシーンが盛り込まれている辺り、良心の
呵責があるのでしょうか。(^ ^;)
なぜそこで戦うのよ?みたいに脈絡のないアクションシーンが多いですが、その
アクションはトリッキーであったり、殺陣のようであったり、もうまさにジャッキー
にしかできないものばかりです。ストーリーは軽く流して(ええっ)ジャッキーの
アクション祭りと思って観るのが正解かもしれません。いやぁ、もう観られないと
思うと途端に過去の作品が走馬燈のようによみがえりますね。名シーンを集めた
DVDとか出たらバカ売れするでしょうな。(ファン目線)
シュワちゃんみたいに10年くらいしたらリアルに l’ll be back しちゃうかも知れません
が、ジャッキーなら大歓迎です。(^ ^)あと吹き替え版が字幕版よりも上映回数が多い
ってのも笑えました。石丸博也さんももう70歳ですって。改めてすごい歴史を感じ
ました。