1月の鬱憤を晴らすかのように映画を観まくっていますが、そろそろ
レビューにうんざりされている方もおいででしょうか?(笑)
でもめげないもん。
今回はクエンティン・タランティーノ監督の西部劇です。ジャンゴという
キャラクターはこれまで何度も映画に登場している、統治に反旗を翻す
解放者、いわば自由の象徴みたいなものです。今回はジャンゴをジェイミー・
フォックスが演じ奴隷制度への反発を併せて描きました。
とは言えそこはタランティーノ監督、堅苦しさは全くなく、あくまで愛する
人を取り返すラブアドベンチャー(そんなジャンルあんの?)でかつ、
バディムービーでもあります。ジャンゴの相方となるドイツ人賞金稼ぎ役の
クリストフ・ヴァルツがまたかっちょいい。
タランティーノ監督はそのエグい描写や、外連味たっぷりの演出が注目されがち
ですが、僕はむしろ会話劇の妙が特徴だと思っています。外連味あふれる演出は
盟友ロバート・ロドリゲス監督の方が断然上ですよね。今作はタランティーノ
作品にしては優等生と思われがちですが、脚本のうまさは相変わらずだと
思います。長い尺は全く苦にならず、単に奴隷制度への反発=白人vs黒人という
図式にしなかったところもうまいです。
しかし登場するキャラクターがハマリ過ぎてて笑えます。サミュエル・L・ジャクソン
なんて、ちょっとはしゃぎすぎじゃね?ってくらいぶっ飛んでます。レオ様も
クレイジーな富豪役を嬉々として演じており、皆さんタランティーノ作品を楽しんで
おられました。(笑)監督もちょい役で出演し、しっかり爆死したところには笑い
ましたが、自らを白人の象徴としたのでしょうか?
とにかく、これはオススメです。
ドラえもんはやっぱり旧作のリメイクの方が面白いなぁ〜。(観たんかい!)