オーソモレキュラーを実施するにあたり、血液検査は必須に
なりますが、検査項目が多く採血管も5本くらい使用する
ので最初はギョッとされます。(^ ^;)
そもそも何故項目が多いのかというと、オーソモレキュラー
が「病気を探す」のではなく「病気を予見する」治療だから
です。例えば健康診断で「AST、ALTの上昇」があると
「肝臓が悪い」と判断され肝臓の病気を探す検査が追加され
たりしますが、オーソモレキュラーではAST、ALTって何?
から始まります。(笑)そしてそこに関わる栄養素の過不足
を判断し、仮に現在病気がなくても今後起こりうる病態を
推理して患者さんにアドバイスします。
特に、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルを
重要視し栄養状態を分析していきますが、特に重要なのが
タンパク質です。タンパク質は人体を構成する主成分で
皮膚も筋肉も、ホルモンも酵素もタンパク質なしでは成立
しません。タンパク質代謝の改善がオーソモレキュラーの
ゴールと言っても過言ではないでしょう。
血液データでもタンパク質代謝に関係する項目は多く、
目を皿のようにしてチェックします。かく言う僕も10kg
近くやせたので、やはりタンパク質代謝は落ちています。
実は白衣の下はセーターもインしてますからね。そうしない
とズボンが下がって腰パンおやじになっちゃうのよ。(笑)
昨今、情報が容易に入手でき、サプリメントも通販で買える
ようになりました。ついつい自己判断でサプリを始めがち
ですが、それはオーソモレキュラーとは言いません。まず
検査で分析を行って方針をあらかた決めてから取り組む
べきです。その方が安全ですしね。実践機関が少ないのが
難点ですが、予防医学の中核になるものと思っています。