院長室

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高尿酸=グルメ?

尿酸値が高い人は美食家だとか、食い意地が張ってる(^ ^;)

とか昔からよく言われてきました。確かに肥満傾向の方に

多いように見えますが、さて…?

 

尿酸はプリン体から生成されるので、プリン体を多く含む

食材すなわち肉や魚卵、ビールが敵視されています。それは

間違いではないのですが排泄の問題も考慮しなければいけま

せん。つまり、たくさん作られているのではなく体から

出て行かなくても高値になるということです。

 

実際に、お酒は飲まないし肉は嫌い、なんていう女性が意外

と高尿酸だったりします。これは生成過多ではなく排泄低下の

典型です。そして日本人は排泄が低下しているタイプの高尿酸

の方が多いらしいのです。

 

ではどんな時に排泄低下となるか。それが糖質過剰摂取時なん

ですね〜。なんだよ、また糖質かい!と思った方、ええ、そう

なんです。(笑)聞き飽きたとは思いますが、それほど糖質過多

は多方面に悪影響を及ぼすと言うことを知って頂きたい。ビール

はプリン体も糖質も多いので尿酸値が高い人はやはりよろしく

ないでしょう。「プリン体カット、糖質オフ」な製品が出るのも

そういうわけですが、そこまで来るともうビールでない気も

します。(^ ^;)

 

では尿酸は低い方が健康かと言うと実はそうでもありません。

尿酸はヒトにとって強力な抗酸化物質でもあるので、低すぎると

身体はサビやすくなります。サビの極致はガンですね。でも、

だからと言ってプリン体を頑張って食べても急には上がりません。

もちろん糖質を摂取して排泄を抑えよう!なんてのも危険なので

やめてください。低い方はひとまずビタミンCやE、Aで抗酸化

対策をしておくことが大事です。

 

2017年2月13日 月曜日

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ダイエットは1人でしないこと

栄養療法をやっていると、ダイエットの相談をされることが

ままあります。女性の痩せたい願望は格好のビジネスネタに

なるので「○○ダイエット」などの情報は後を絶ちませんね。

 

栄養療法はこういった流行り物にありがちな方法論とは

違うので、患者さんによっては面食らうこともあるようです。

あくまでも腸内環境を睨みながら栄養の過不足を整える

治療法ですから、結果としての痩身でしかありません。

 

栄養療法の方法はさておき、ここで大事なのはダイエット中

は孤独ならないこと、です。どうしてもこれまでとは異なる

食生活になるので、自分だけ別メニューにするとか、なるべく

付き合いを減らすとか、失敗したら嫌なので内緒でやるとか(笑)、

どうしても独りで努力する方向に行ってしまいます。これは

相当に意志が強い方でないと結局脱落してしまいます。

 

日常生活習慣を変えるのは、例えそれが良いことと知って

いても困難なものです。それが食事ともなればなおさらです。

食事療法は正しいことをしっかりやるよりも、ゆるくストレス

がない範囲で始める方が上手く行きます。そのコツが、良い

意味で周囲を巻き込むことなんですね。

 

少しでも家族に同じものを食べてもらうとか、知人に公言して

逃げ場を封じるとか(笑)、僕に愚痴を言うとか。(笑)

食事療法に正論はいくらでもありますが、食事療法実践者に

とっての正解はそれぞれです。ゆるく楽しみながらやるのが

一番です。

2017年2月9日 木曜日

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花粉症の予防

今年は花粉の飛散が早いのか、既にちらほら花粉症症状の

方がみえています。風が強くPM2.5の可能性もありますが、

しばしば宣伝される抗アレルギー剤の事前投与は鼻炎症状の

緩和になり得るのでしょうか?

 

自分は花粉症がないので経験できないですが、理論的に考える

とそんなに意味はないようにも思います。抗アレルギー剤は

ヒスタミンの反応をブロックしますが、ヒスタミンが過剰に

遊離するのを防ぐわけではないからです。

 

経験的に事前投与に効果を感じている方は別にそれでいいと

思いますが、基本的には薬剤の予防的使用は効能の範囲外だと

思います。これは漢方薬も同じ。ただ、胃腸を整える漢方薬を

長期に服用して、腸内環境が整い、結果として花粉症が軽かった、

という例はあります。あとは、プラセンタ注射で肝機能が改善し

抗体産生が促進され、症状緩和につながるということもあり

ました。

 

それ以外ではやはり糖質制限が有効だと思います。糖質摂取から

引き起こされる血糖値の乱高下によりコルチゾールが浪費される

ことがアレルギー症状悪化に繋がるからです。花粉などの異物に

対する防御能力が下がるわけですね。糖質制限の基本は空腹時に

摂らないこと。全てを禁止しようと思うとなかなかのストレスに

なりますし、却って不調を招くこともあります。とにかく食事や

間食の最初に糖を食べないことです。

 

あとは適度に日光浴をすることでしょうか。紫外線刺激がビタミンD

の産生を促しますが、ビタミンD低値は高率にアレルギー症状を

引き起こします。ただでさえ日照時間の短い冬でも日焼け止めを

塗っている女性は要注意ですね。10〜15分でいいので何も塗らず

に日中に散歩してください。

2017年2月6日 月曜日

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3月の診療日程更新

プロ野球のキャンプが始まりましたね〜。今年のドラは

どうでしょうか。相変わらず先発陣が不安材料ですが、

新人の柳はなかなかのモノらしいし、FAで逃がした山口は

3軍スタートらしいし(笑)、これまで投手陣をずっと

見てきた森さんが監督だから、何とかやりくりしてくれる

でしょう。むしろ捕手をある程度固定できるかが鍵かも

知れないですね。

 

さて、3月は4日(土)が午前のみの診療となりますので

お気を付けください。縁あって清洲の市民講座で講演させて

頂くことになったので、午後はお休みになります。Bスポット

治療についてお話ししてきます。

2017年2月4日 土曜日

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対症と根治

とかく対極に位置するものは性質が真逆であるが故に対立

するもの、相容れないもの、として捉えられることが多い

です。テレビ番組でも“対決モノ”は構図がはっきりしている

せいか人気のようですね。

 

治療に於いても西洋医学は「対症療法一辺倒」だからと

批判され、もっと全体的に、あるいは根本から治しましょう

と宣伝されることがままあります。僕ももちろんその側面は

あると思いますが、問題なのは「一辺倒」であって「対症

療法」ではない、ということが重要です。

 

ですから仮に「根本療法一辺倒」と言ったらどうでしょうか?

風邪で38℃の発熱があるのに、生活態度を改めて、なんて

説明されたら腹が立ちますよね。骨折しているのに歩き方の

指導されても困りますよね。極論ですが。

 

やはり、現れている症状に対処する方法論と症状を出なくする

方法論は対立するのではなく、対極だからこそ併存させる

ことが大事だと思います。ケガの治療とケガしないための身体

の使い方、みたいに。そしてその解決のためにどんなツールが

最適なのか、が治療です。

 

予防医学はこれから流行ると思いますが、これは対症療法に

対立させるものではありません。自覚していない“症状”を

見つけ出して対症と根治を提案する、という事なので全く

考え方は一緒です。

2017年2月2日 木曜日

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