院長室

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傷跡を残さないためには

湿潤療法をやっていると、その目的が「傷跡を残したく

ないから」という理由の方が結構みえます。確かに

湿潤療法はそういう効果もありますが、それは副産物と

捉えた方がいいかも知れません。

 

湿潤療法の本質は「正常の創傷治癒機転を邪魔しないこと」

に尽きます。キズは適度な湿潤環境で治りやすく、消毒薬

やガーゼ被覆はそれを阻害します。それらを考慮した結果

としてキズの治りが良い方法、ということになります。

 

なので、そもそも深い傷だとか、経過中に感染を起こした

など組織損傷が重度であればやはり湿潤療法でも傷跡は

残ります。消毒やガーゼは組織損傷を招くので、比べれば

当然湿潤療法の方がきれいだとは思いますが、厳密に同じ

キズで比較することはできないので、それは経験的な見方に

なります。

 

では何か湿潤療法以外にできることはないか。それは

遮光と皮膚の代謝改善でしょう。これから日差しが強く

なりますから紫外線の影響も増大します。上皮化したばかり

の皮膚は紫外線で色素沈着を残すことがあるので、約2ヶ月

は何らかの遮光をした方がいいでしょう。

 

そして皮膚は人体の中でも新陳代謝が激しい臓器なので、

毎日多くの栄養を必要としています。それらが不足して

いれば代謝も悪くなるのは自明。皮膚の材料としての

タンパク質、加工する道具としての亜鉛や鉄、ビタミンC

やビタミンBはケガをしたからこそしっかり補給すべき

です。まあ僕くらい修行が進んで達観すると顔も尻も同じ

ようなもんなので(笑)、上皮化したら放っておくかも

知れませんけども。南無。

2016年5月12日 木曜日

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痩せるには

もちろん食事制限。以上。…では袋叩きにされる可能性

大なので(笑)、具体的なお話を。

 

当然糖質制限を主体としてタンパク切れを起こさないように

コントロールすることがメインストリームなのですが、

それよりも大事なのが「食べ方」です。糖質制限本なんか

の「肉ならどれだけ食べてもいい」とか「蒸留酒はOKです」

などの謳い文句を真に受けて過食や過飲になれば、

もちろん腸の不調を招きます。それを以て糖質制限批判

を展開するのも筋違いですが、要は「食べ物」より

先に「食べ方」を論じていないことが問題です。

 

とにかく過食はいけません。そうならないためには第1に

よく噛むことです。冗談抜きに1口20噛みくらいした

方がいいです。よく噛むことで満腹中枢は刺激されますし、

唾液がよく出て消化吸収も助けます。それこそ食事を口に

含んだら一旦箸を置いて噛むことと味わうことに専念

するくらいでもいいですね。

 

第2に夜遅くに飲食しないこと。折角食事内容に気を付け

ても、腸に休む時間を与えなければ消化吸収の妨げになり

ます。できれば19時までに夕食は終わらせたいですね。

それが無理ならいっそ抜いてもいいです。朝と昼をしっかり

時間をかけて食事をしていればそんなに苦痛ではないと

思います。食べなければいけない、という思い込みもあるかも。

 

第3に食べる順番。これはだいぶ一般にも言われるように

なりましたが、食物繊維や発酵食品から先に食べ、タンパク

質や脂質、最後に糖質、という順番が一番安全です。これにより

血糖値の乱高下が防げるので、空腹感も出づらくなります。

 

痩せたい理由は人それぞれですけど、その方法はそんなに

何種類もありません。まずは食べ方を変えることだと思い

ますし、意外とやってみると体調がよいので続けられたり

します。ちなみに運動で痩せようとするのは却って不調を

招くことが多々あるので、運動は気分転換くらいの強度

でやるのがいいでしょう。

2016年5月9日 月曜日

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6月の診療日程更新

お世話になった治療法の先生が逝去されました。

もちろん残念な思いですが、改めて万能な治療法は

ないと思い知った次第です。偲ぶ会では一緒に勉強し

刺激を頂いた先生と再会し懐かい時間を過ごしましたが、

方法にこだわらない全人的治療を優先するセンス

あるいは勇気、が必要なんだと痛感した次第です。

治療者側の理念と患者側の要望のすり合わせ、とでも

言いましょうか。常に第3者的視点を持って治療に

臨みたいです。適切ではないかも知れませんが、

この言葉を捧げたいと思います。感謝。

 

6月は休日がないですが、ドラゴンズの勝利日が

心の休養日だぜ!直倫サイコー!

2016年5月8日 日曜日

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血圧と血糖値

「血圧が気になる方へ○○!」「血糖値が気になる方へ××!」

なんて謳い文句でサプリや薬が売られますが、元をただせば

両方とも生活習慣が影響しているわけで、それを正すこと

なしに治療は成り立ちません。

 

まあ僕ら医療業界が「血圧は循環器科」「糖尿は内分泌内科」

と分業してしまったのが大きな過ちだとは思うのですが、

これらを何かを飲んで治すという発想が良くない。どちらも

必ず、上がるもしくは下がる原因があるわけで、その原因

検索が必須だし、それによっては治療の必要がないかも

知れないのです。あ、救急時に緊急避難的に投薬するのは

もちろんOKです。

 

血圧に関してはどうも基準が厳しいように感じます。老若男女

すべて同じ基準って乱暴だし、特に高齢者は脳の酸素需要が

高まるに連れて血圧は上昇するのが生理的だと思います。

頭痛もめまいもなく、中性脂肪も高くなければ150や160

の血圧なんて普通だと思います。これを絶対140以下!

なんてやるとむしろ脳の酸欠を招いて脳梗塞のリスクが上がり

かねません。

 

血糖値はどうか。血糖はその時点の数値よりも1日の変動幅が

体調に大きな影響を及ぼすので、情報としては乏しいです。

正常でも好調とは言えない、と言うことです。例えば血糖100

でも、30分前に180だったら、30分で80も血糖値が

下降したわけで、かなり強い低血糖症状が出ます。また特に

糖質を摂り過ぎていなくても、強いストレス下では上昇します。

 

血圧も血糖値も数値は大事ですが、「なぜその数値なのか?」

を度外視して基準値だけで投薬するのは結構危険です。4月の

保険改正では、全てではないですがまた薬の値段が下がりました。

一見良いようですが、メーカーサイドが困窮しブーメランの

ように患者の不利益として帰って来るかも知れません。ま、

そうでなくてもなるべく薬を飲まない、増やさない工夫が

何より大事です。

2016年5月5日 木曜日

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開幕1ヶ月

やっと最高のオーダーが組めるようになったと思ったら

衝撃の周平骨折離脱。堂上や杉山が良いのでまだ致命的

ではないけれど、これはかなり痛いですよ。代わりの森野

はピリッとしないけど、谷では3番は無理だしまあしばらく

このままが良いのかも。内野陣に1人ベテランは欲しいので

森野がサードならセカンドを谷か亀沢にしてもよいかな。

荒木は頑張ってますが。まあ野手陣は役割分担的にもあまり

穴がないので良いでしょう。

 

問題は投手陣。ほとんど投壊状態。大野離脱がここまで

影響するとはねぇ。開幕前から先発枚数が不足はしてい

ましたが、不調の山井に頼らざるを得ない苦しい状況です。

若松も頑張ってはいますが、素人目に見てもチェンジアップ

を多投しすぎで狙い打ちされてるし。まあ長いイニングを

投げてくれれば御の字ですかね。ピンチはチャンスと

ばかりに伊藤準規を先発させますが炎上。岡田と又吉も

不安定、なにげに福谷も不安定。現状田島くらいしか

頼りにならないという惨状。もうデニーさん投げちゃえ。(笑)

 

他チームも結構同じような状況で、投打共に好調なチームは

ないので、しばらくどんぐり状態でしょうかね。ジャイアンツ

が首位なのは不思議。あ、今は3連敗アシストしてしまった

カープが首位か。(^ ^;)どうも侍ジャパンメンバーの

故障や不調が目立つので、やはりここは考え所かも知れない

ですね。明らかに労働過多ですから。

 

とまあちょいと愚痴っぽくなりましたが、去年まではこんな

記事すら書く気が起きなかったので、今年が良い感じなの

は確かです。あとは若手投手の奮起を待つのみ!それが

叶えば優勝も見えてくるはず。頑張れドラゴンズ!

2016年5月2日 月曜日

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