院長室

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「鍵泥棒のメソッド」

西川美和監督と並ぶ僕にとっての10割バッター、内田けんじ監督の

最新作です。彼もまた寡作で今作でまだ監督3作目なんですが、彼の

作品の特徴は何と言っても練り込まれた脚本の妙です。上質の推理小説

のトリッキーさと随所にちりばめられたユーモアで、まだ2作ですが

すっかりファンになりました。

 

今回は人生設計もいい加減なだらしない男と、何事も計画的にきっちり

こなす男がひょんなことから入れ替わってしまうという物語。これまでの

トリッキーさはなりを潜め、どちらかというと人物描写に重きを置いた

作品になっています。題名の「メソッド」というのも、メソッド演技の

ことで、これは役柄に深く入り込んで自然な演技をすることらしいです。

強制的にでも自分の人生とは別の人生を味わうことで、これまでと違った

自分を見つける、というあたりが主題なんでしょう。それを引き立たせる

ために得意のトリッキーさをあえて抑えたと見るべきでしょうな。

とは言え伏線の張り方と回収の仕方は絶妙かつ爽快で、相変わらず完成度は

高いです。堺雅人と香川照之という日本を代表する名優というか怪優(^ ^;)

の演技もとても素晴らしく、やや長い尺ですが、まったく飽きさせません。

 

前作「アフタースクール」の方が総合店点は高いですが、良い作品です。

惜しむらくは、「夢売るふたり」というとんでもない映画と同時期に公開

されたことでしょうか。人物描写の勝負では西川監督に勝てっこないです

からねぇ。ただ、内田監督らしく最後はすっきり爽やかな気分になれるので、

気分良く映画館から出たければ「鍵泥棒のメソッド」、重い気分になっても

いいなら「夢売るふたり」ってとこでしょうか。(笑)

2012年9月27日 木曜日

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風邪にご用心!

やっと涼しくなって、朝晩はむしろ寒いくらいになりました。

東京は激しく気温が変動しているようですが、そうなると風邪を

ひく人が急増します。


ついつい熱が高いと解熱剤、咳がひどいと鎮咳剤、下痢があれば

止痢薬と症状に対処する薬を選択してしまいがちですが、風邪の

時の諸症状はすべてウィルスや細菌と戦うための生理反応です。

咳や下痢で体外に排除しているわけですし、発熱は身体が戦って

いる証です。ですから、これらの症状はもちろんひどければ対症的

な薬を使ってもいいのですが、度を過ぎればむしろ戦う力や排出

する力を弱めて、症状が長引く原因になります。


では、どうするかというと風邪の初期はとことん身体を温めることです。

布団とパジャマは1枚多く、食事は熱いスープ、という様に内外から

温めるとウィルスや細菌と戦う力が後押しされて、結果的に早く治ります。

しっかり汗が出るくらい温めた方がいいでしょう。汗をかいたら着替えて

また温める!(^ ^)


免疫機構が働くためには至適温度というのがあるらしく、ある程度

体温が高くないと適切にウィルスや細菌を排除できないそうです。

この事実は低体温気味の人が風邪をひくと長引くことや、そもそも

風邪をひきやすいことに繋がりますね。風邪に対する漢方薬はその

ほとんどが「温める」性格なのですが、まだ体温すら測れない時代に

こういう発想があったことはオドロキです。


細菌と言えば、バイきんぐはお見事でした。(ムリヤリ? ^ ^;)

1本目のネタはもうレジェンドですわ。あれでおおかた優勝を決めて

しまった感がありましたね。イタトンの破壊力もすごかったけど、

やはり年季、経験の差なんでしょうなぁ。

2012年9月24日 月曜日

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「夢売るふたり」

ひそかに今年最も期待していた映画「夢売るふたり」を観てきました。

何がそんなに期待させちゃうかっていうと、ひとえに監督の西川美和氏

のセンスにただならぬものを感じるからです。実は僕と同い年で、全ての

作品が自身のオリジナル脚本であることも好感が持てます。女性であり

ながら男兄弟の深層心理を描いた「ゆれる」はもう本当にすごい作品でした。

もともと寡作で、今作でまだ4作目なのですが、どれもが日本人特独の

心理を見事に描いています。

 

今作は真面目に働いていた夫婦が店を火事で無くしてしまったことから

結婚詐欺に走るというストーリーで、かつR15指定納得のエグい濡れ場も

あるため、受け入れられない人も多いと思います。とは言え、どれも

しっかり意味のあるシーンで、本当に上手いなと思います。観終わった後は

グッタリです。(笑)

 

きっと経験したこともないのに、どうやってこんな演出ができるのか不思議

でしょうがないですが、監督の要求に見事に応えた主演の松たか子もまた

とんでもないです。「告白」の怪演っぷりにも寒気がしましたが、今作の

夫を全力で支える良妻の裏側に潜む闇、なんていう難しい題材を実に見事に

演じています。いやー、すげぇ女優さんだ。周りの役者さん達も総じて上手

でしたが、松さんが凄すぎてややかすみます。

 

この監督の作品はどれも賛否両論で、最大公約数的な作品が嫌いな僕には

もともとマッチしているわけですが(笑)、思うにこれはエンターテインメント

の枠を軽く超越してしまっているからなのかも知れません。観る人に秘部を

さらけ出すような羞恥と嫌悪を感じさせてしまう、というか「そこにメス

入れなくても…」みたいな感情にさせてしまうんでしょうね。ま、そこが

監督が描きたい日本人的感覚でもあると思うのですが。

ともかく、客を選びはしますが僕にはとても満足できる作品でした。

次作はまた3年後かな?(^ ^)

2012年9月20日 木曜日

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10月の診療日程更新

やっと涼しくなってきたと思ったら、ゲリラ的な豪雨が続き辟易

しちゃいますね。といっても出不精で通勤もない僕にはあまり関係

ないんですけども。(^皿^)


さて、10月は出張が多く結構休診が増えますのでご注意ください。

元来僕はあまり学会というもに価値を見い出していないのですが、

出席しないと試験を受けさせんよ!と脅されたら行くしかありません。

高知ですよ、高知。移動時間が長いので大して観光もしないで帰って

きます。といっても出不精な僕には…(略)


しかし、ここ数日の中国のデモには眉をひそめます。テレビでは

経済的損失だとか、13億人のマーケットだとか、オカネ関連の

損得勘定で事態の収束を促していますが、誰に誘導されたにせよ、

ああいう行動に出る人達とはまともに付き合えないと考えるのが

普通ですよね。中国市場に過剰に色気を出したしっぺ返しとも取れ

ます。相手を変えるのは無理ですから、方針転換のいい時期と捉え、

しっかり距離を置いて付き合うべきと思います。

2012年9月19日 水曜日

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悪夢

昨日、今日と毎年開催されるオーソモレキュラー療法の基礎講座で

東京に行ってきました。基礎講座と言ってもそのレベルはとんでも

なく高く、ついていくのがやっとで頭の周りにヒヨコが飛んでK.O.

寸前です。まあ、去年よりは少し理解できたかな…(^ ^;)


で、昨日の夕食はなんだかんだで相当糖質を摂ってしまいました。

カレーうどん、おにぎり…平時はかなり厳密な糖質制限を行っている

ので、久々の米&うどんです。(^ ^)

で、ハイボールなんぞ飲んで腹一杯で寝たら、就寝2時間後くらいに

ものすごい悪夢を見て汗だくで飛び起き、しかも両足が強烈なこむら返り!

ベッドでのたうち回りながら、糖質制限の神様に謝罪しましたが(笑)、

なかなか許してもらえず結局20分くらい悶絶してました。


こむら返りは様々な原因で起こりますが、その本態はカリウムの分布

異常です。なぜ僕にこむら返りが起きたかというと、何と言ってもまずは

精製された糖質の摂取ですね。それにより急激に血糖が上昇し、大量の

インスリンが分泌されます。インスリンは血液中の糖質を細胞内にしまって

くれるんですが、その時にカリウムも一緒に細胞内に取り込んでしまう

んですね。結果、カリウムの分布異常が起きて見事にこむら返ったワケ

です。発汗によるナトリウム不足でもこむら返りは起こりますが、「悪夢」

がキーワードです。睡眠中は、通常副交感神経が優位で穏やかな状態

なのですが、大量にインスリンが分泌されると急激に血糖が低下し身体は

低血糖と認識するんです。そうすると慌てて血糖を上げるホルモンが分泌

されるのですが、そのホルモンこそドーパミン、アドレナリンと言った、

交感神経を興奮させる作用があるのです。そして結果、見事に悪夢ったワケ…。

やはり糖質が原因のようです。


はぁ、禁を破った小僧のような気分。いつも患者さんにエラソーに指導

してるヤツがいいかげんなことするから罰が当たるんですな。反省。

ちなみに悪夢の内容は…ちょっと情けないからナイショ(^皿^)

2012年9月17日 月曜日

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