もしも「診断は癌です。」と宣告されたらそれはもうショック
ですよね。僕は経験がないので想像ではありますが、きっと
ショックだと思います。では、なぜショックなのか?それは
癌が死を連想させるからでしょう。
癌にも様々な種類があり、現在では完治に至るものもあるので
必ずしも死に直結するわけではないですが、恐ろしい病である
ことは確かですし、日本の癌有病率は世界でも突出しています。
ではさらに突っ込んで、癌はなぜ人を死に至らしめるのでしょう?
大きくなるから?転移するから?再発するから?どれも癌の
特徴ではありますが、死因とまでは言えないです。
癌患者さんの終末期像って、ガリガリに痩せて食べられなく
なるイメージじゃないですか?そして点滴や酸素が必要になって、
結果的に心不全や呼吸不全で亡くなる。そう、実は癌の死因
は臓器そのものが破壊されることではなく、癌細胞に栄養を
横取りされた結果の栄養失調なんです。
ということは、癌細胞の栄養体系が分かれば栄養療法でも
立ち向かうことができる、となります。実際に癌と診断された
後も上手に “共存” して元気に過ごされている方もみえます。
もちろん外科手術や抗癌剤、放射線療法が不要なわけではあり
ませんが、そこに栄養という概念を付け加えた方が医療側も
患者側もハッピーなのではないかと思います。単に治療の
選択肢が増えるだけでなく、「元気」でいられるからです。
ここで誤解してはいけないのは「癌に効く栄養素」がある
わけではない点です。癌細胞に栄養を奪われないようにする
にはどうすべきか、が基本であり出発点です。そういう意味
ではいかに総合的に対処できるかがカギになります。
今後もまだ癌患者は減らないと思いますが、不治と諦める
ことはないです。栄養療法が福音になりますように。