院長室

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9割以上に基礎疾患

新型コロナウィルスで残念ながら亡くなった方のうち、実に

9割以上に基礎疾患があったというデータがあります。つまり

ウィルスに感染しても健康な人に生命の危険はない、という

ことです。

 

これはとても重要で、過剰な自粛や行動制限に歯止めを

かける要素になると思います。日本のみならず、全世界の

生命の上に成り立ったデータなので、これを活用すること

が弔いにもなると考えます。

 

さてしかし、ここで引っかかるのが「基礎疾患」です。一般

には糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、加えて閉塞性肺

疾患や免疫不全に起因する疾患を念頭に置くようですが、

それだけで良いでしょうか?栄養療法の枠組みでは、健診や

人間ドックでは診断の基準がゆるく、A判定とされている人

でも血糖の乱高下やミネラル不足による不調が隠れている、

と警鐘を鳴らします。耳タコですね。(^ ^;)

 

また極度の肥満や喫煙習慣がある方も死亡リスクが高い傾向

があるようで、これらについても「基礎疾患持ち」として

扱う方が良いようです。つまり、基礎疾患として診断名が

ついていなくても安心してはいけない、ということです。

 

全く自覚症状がない方は「健康」と判断しても良いと思い

ますが、やはりA判定とされていても不調を感じるようで

あれば、栄養療法的な視点で検索することをお勧めします。

それで異常があっても「基礎疾患」とは言われませんが、

健康とは判断せず、食事等を見直すべきでしょう。

 

無症状の人にPCR検査をして陽性者を感染者扱いすること

にそもそも問題があるとは思いますが、これを機に自身の

健康状態を把握する、というのもまた多くの犠牲への誠意

になるのではないでしょうか。

2020年9月3日 木曜日

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