連日、新型コロナウィルスのニュースばかりでいささか食傷気味
ですが(^ ^;)、中には本当に必要な情報なの?と疑問に思うもの
もあります。
新型コロナは確かに厄介ですが、3〜4月の “得体の知れないヤツ”
という認識とは随分違ってきたと思います。最大の違いは、現在
重症者も死者も増えていないということ。これをどう解釈するかは
今後の対策に極めて重要です。
世界を見てみても欧州では日本同様、死者も重症者も減っています。
オーストラリアは一旦収まった感染が再び蔓延し、死者も増加して
いるのでまさに第2波が来ていると見ていいでしょう。連日報道
される日本の “感染者数” はPCR検査陽性者の数であって、正確
には感染者ではないので注意が必要です。重症者は増えていない
ので、第2波ではないと思います。
死者増加時のデータから、発症から死亡まではおよそ2週間という
ことが分かっていますので、1ヶ月以上死者が増えていないので
あれば、少なくとも現在、感染自体は収束傾向と見ていいのでは
ないでしょうか。医療の逼迫、なんて報道もありますがこれも
3〜4月の頃のそれとは全く意味合いが違います。当初はICUが
足りない、機器が足りない、ガウンがない、人手がない、という、
つまりコロナ以外の診療が不能になってしまうことを “医療崩壊の
危機” と言っていました。この度は、軽症者と無症状者の収容施設
が不足している、という意味の医療逼迫です。
これは新型コロナを指定感染症にしてしまったがため、PCR陽性者
は症状に関係なく一定の隔離を要することになっているからです。
よって現在コロナ以外の診療に大きな影響はありません。「感染
が拡大し、再度、医療逼迫が起こりつつあります。」という報道
はウソではありませんが、随分と情報が不足している感じですね。
とは言え、軽視していいわけではありません。まだ未知な部分が
あるのは確かです。各地でクラスターが発生しているのも事実です。
やはり個人レベルで対策することは必要です。どの程度の対策が
必要か、は今後の情報によって変化するのは当然です。また全ての
活動を停止するのは大ナタを使って蚊を殺すようなもので愚策だと
思います。手でパチンとやればいいんです。(笑)
今月の健康教室はたまたま「身近な感染症」というテーマで、当初
は風邪や膀胱炎、帯状疱疹、そして腸内環境もね!なんて内容を
用意していましたが、コロナも身近になってしまったので(^ ^;)
上記のような話も盛り込もうと思っています。密を避けるため、
参加人数はいつもより少なく設定していますが、興味のある方は
是非御参加ください。