メガ盛りとか常套的に使用されていますが、メガはもともとは
「巨大な」という意味で、単位を表す時は10の6乗、つまり
百万倍を表します。そのさらに1000倍をギガ、さらにさらに
1000倍をテラ、というのでテラかわゆすはもう尋常なかわいさ
ではないですね。まあウンチクはその辺でよろしい。
栄養療法では1日所要量よりもはるかに多い量のビタミンや
ミネラルを使用するので「栄養素のメガドーズ」なんて言ったり
しますが、実際には百万倍は使用していません。それでも
栄養素によっては100倍くらい使用することがあります。
うわ、そんなに入れていいのかい?と思われそうですが、まず
1日所要量というのが「1日に必要な量」であると誤解されて
います。これは実は「下回ると健康被害を及ぼす可能性がある量」
なので、つまり最小限量であるのですね。ですから、身体を快方に
向かわせていくためにはその何倍も使った方が効率よいと考える
わけです。
当然、栄養素は吸収されてナンボですから、腸内環境は絶対に
無視してはいけないのですが、栄養療法で使用するメディカル
サプリメントの内容量に驚かないで頂きたいと思います。
では市販のサプリメントや健康補助食品はどうでしょう。商品の
裏面には必ず成分表示がありますが、ここで注意して頂きたい
のが、「〜あたり」です。例えば「マグネシウム1000mg」
と記載があると「おお、これならメディカルサプリメントに
匹敵するじゃん!」と思いがちですが、実際には枠外に
「100gあたり」と書いてあったりします。そして商品は
1袋1g。ということは1袋中には10mgしか入っていない
ことになります。
それ以外にも消費者を惑わすような記載はいくらでもあります。
有効成分より添加物の方が多かったり、そもそも成分表示通りに
入っていなかったり。市販品全てを否定するわけではないですが、
消費者側も十分知識を持って選ばないと不調を招きかねないと
いうことですね。テラおそろしい。