院長室

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アセモとトビヒ

湿度も気温も上がり、汗かきの僕にはなかなかしんどい季節に

なってきました。同時にお子さんの皮膚のトラブルも増える

時期です。多いのはアセモですが、中にはトビヒになっている子も。

両者はどう違うのでしょうか。


アセモはその名の通り、汗が多い場所に好発する湿疹に似た

皮膚病変で、たいていはかゆみを伴います。お子さんの首もとや

脇などに赤いプツプツができることありますよね。かたやトビヒ

というのは、掻いたキズから細菌が入り、感染を起こした病態

です。赤くてプツプツしているのは共通ですが、トビヒは膿を

もった黄色いプツプツになることが多いです。掻いたキズから

の細菌感染なので、理論上どんなキズからも起こり得ます。


両者を区別する必要があるのは治療が違うからです。アセモは

皮膚の「ただれ」が起きている状態ですから、ステロイド外用を

使うことが多いですが、トビヒは菌が原因なので抗生物質を

使用します。逆にステロイドを使用してしまったら悪化するので

注意が必要なんですね。


まあ軽症のアセモならプラスモイストTOPをあてるだけでも

良くなってしまうこともありますが、掻いてトビヒにならない

よう、よく観察してあげることが重要です。ちなみに「とりあえず

オロナイン塗っときました!」って方もみえますが、オロナインは

消毒薬なのであまりオススメしません。(^ ^;)

漢方薬…もないわけではないですが、かゆみに使う漢方薬は苦い

ものが多いのでお子さんには少し厳しいですね。

2014年7月7日 月曜日

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