ついに12月です。師が走っているところは見たことありませんが、皆さん期末で
忙しくなるのではないでしょうか。あ、忘年会もありますしね。(^ ^)
さて、健康食品やサプリメントの類は巷にあふれていますが、中でもメジャーなのは
EPA・DHAではないでしょうか。CMでもしょっちゅう「血液サラサラになりまっせ!」
なんてやってます。よく脳梗塞や不整脈のときに処方される薬も「血液サラサラになる薬」
って言いますよね。どう違うの?同じなの?
脳梗塞や不整脈の時に飲む薬は「抗血小板薬」と言って、血液凝固を妨げる薬です。
これによって血栓を作らないようにして、血管が詰まるのを予防するわけですね。でも
出血も止まりにくくなるので、アザができやすくなったり鼻血が止まらなくなったり、
という副作用があります。
かたやEPA・DHAは不飽和脂肪酸と言って細胞の膜を構成する要素です。不飽和がある
なら飽和もあるわけですが、飽和脂肪酸は硬くて不飽和脂肪酸は柔らかいという性質の
差があります。どちらも必要なのですが、不飽和脂肪酸の割合が減ると細胞の膜が硬く
なってしまいます。グニャグニャ変形して細い毛細血管を通過する赤血球は特に影響を
受けやすく、EPA・DHA不足で血流が悪くなる、という仕組みです。
と言うことは、出血しやすくなる副作用はあるわけがなく、市販のサプリに表示通りの
容量が入っているかはともかく、とても安全に服用できるモノなわけです。なので、
抗血小板薬と混同しないためにも「血液フニャフニャのお薬」って言えばいいと思うん
だけど、どうかしら?来年の流行語大賞に…(笑)