そもそも僕はバットマンのファンでもないし、クリストファー・ノーラン
監督のファンでもなく、単に主演のクリスチャン・ベイルが好きだから
このノーラン監督による「新バットマン3部作」を観ることにしたんです
よね。いや〜、最初の「バットマン ビギンズ」から観てて本当に良かった。(笑)
正直「ビギンズ」はそれほど面白くなかったんですが、2作目「ダークナイト」
で大化けします。なぜ「バットマン」ではなく「ダークナイト」という題名
になったのかを考えると、大変に深く考えさせられる傑作でした。敵役の
故ヒース・レジャーも神がかり的でしたけど。
で、今作。前作が傑作で、しかも今回で完結となると、これまた期待と不安
で異常なプレッシャーなわけですよ。(って僕が作ったワケじゃないけども。)
「上映時間の長い映画に良作なし」が持論の僕にとっては、165分は不安
材料でしたがこれは全くの杞憂に終わりました。良質の映画が2本分つまって
いるといった感じです。(苦しい言い訳? ^ ^;)
世論に訴えかけるようなスケールの前作に比べると、私憤に終始する今作は
前作に劣ると見る向きもあるようですが、きちんと “ダークナイト” の人生を
終わらせて、しかも最後にサプライズも用意するという離れ業を成し遂げた
今作は僕にとっては前作以上の満足感です。映像も大変な情報量で、今シリーズ
常連のゲイリー・オールドマンやマイケル・ケインの好演も光り、紛う事なき
傑作です。アン・ハサウェイ演じるキャット・ウーマンにも惚れちまうって
もんですよ。(ええっ!?)
観終わった直後に「もう1回観たい!」って思える数少ない映画です。ちなみに
会員更新して「次回1000円チケット」をもらったから本当に観に行くと思う。(笑)
「ビギンズ」「ダークナイト」未見の方は、オリンピックを犠牲にしてでも
鑑賞してから本作を観てください!(^ ^)