昨日は休日診療所の当番日で、外科担当で行ってきました。
連休の中日ということもあってか、診療所は患者さんで
ごった返し。特に小児の患者さんが多くて、阿鼻叫喚(?笑)
の中、外科以外の患者さんの診察も手伝いながら黙々と
診察。
で、こんな時に困るのが湿潤療法です。擦過創や熱傷の患者さん
が来たときに、もちろん湿潤療法を行いたいのですが、まずその
装備がない。昨日はたまたまラップがあったので何とかなりましたが、
やはり一般的な「消毒+ガーゼ」の装備しかないんですね。
そしてさらに困るのが、今後の処置です。患者さんが今後どこで
治療を受けるかは分かりません。基本的に自院への誘導は禁止されて
いますので、僕が診るわけにもいかない。違う病院で消毒されたら
患者さんを混乱させるだけなので、湿潤療法をやっていいのかと
迷ってしまうわけです。特に連休中は連日休日診療所で処置する
患者さんもみえますから、僕だけ違う処置をするわけにもいかず、
泣く泣く消毒したりとかも…。
とりあえずはその場で湿潤療法の説明をして、夏井先生のHPを
紹介したりして、あとの判断は任せる、という姿勢でいますが、
なんとも歯がゆい思いです。
創傷処置には消毒してガーゼ!といった常識が覆るには市民病院クラスの
改革が必要になるので、装備や認識が変わるのにはまだまだ時間が
かかりそうです。