院長室

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湿潤療法の弱点?

昨日は休日診療所の当番日で、外科担当で行ってきました。

連休の中日ということもあってか、診療所は患者さんで

ごった返し。特に小児の患者さんが多くて、阿鼻叫喚(?笑)

の中、外科以外の患者さんの診察も手伝いながら黙々と

診察。


で、こんな時に困るのが湿潤療法です。擦過創や熱傷の患者さん

が来たときに、もちろん湿潤療法を行いたいのですが、まずその

装備がない。昨日はたまたまラップがあったので何とかなりましたが、

やはり一般的な「消毒+ガーゼ」の装備しかないんですね。


そしてさらに困るのが、今後の処置です。患者さんが今後どこで

治療を受けるかは分かりません。基本的に自院への誘導は禁止されて

いますので、僕が診るわけにもいかない。違う病院で消毒されたら

患者さんを混乱させるだけなので、湿潤療法をやっていいのかと

迷ってしまうわけです。特に連休中は連日休日診療所で処置する

患者さんもみえますから、僕だけ違う処置をするわけにもいかず、

泣く泣く消毒したりとかも…。


とりあえずはその場で湿潤療法の説明をして、夏井先生のHPを

紹介したりして、あとの判断は任せる、という姿勢でいますが、

なんとも歯がゆい思いです。

創傷処置には消毒してガーゼ!といった常識が覆るには市民病院クラスの

改革が必要になるので、装備や認識が変わるのにはまだまだ時間が

かかりそうです。



2011年5月5日 木曜日

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