栄養療法を行って、必ず直面するのが治療にかかるコスト
です。なんせ1回や2回で結果が出る治療法ではないため
基本的には継続する必要があり、検査や治療ツールには
保険外のものがあるため、どうしてもコストはかかります。
特にサプリメントは毎日摂取するものなので、コストの
大部分を占めることになります。そうなればなるべく安い
商品で勝負したくなるのは必定です。我々からしても高い
サプリメントは仕入れ値も高く、利幅は大してないため
在庫管理的に有利な安くて良い商品を探しています。
周囲を見渡せば、コンビニにも薬局にも様々なサプリメント
が売っていますし、ネット通販を利用すれば海外製の商品
を入手することもできます。中には容量の割りにえらい
安価なものも見つけられるはずです。では、その商品で
実際に勝負できるのか、が問題ですね。
サプリメントは飲むことが目的ではなく、あくまでも病態
を改善するためのツールです。検査データが改善し、自覚
症状が無くなるのが目的です。それが達成できて初めて
“良いサプリメント”になるんです。では世のサプリメント
全てを試すことができるか。それは膨大すぎて無理です。
すると、メーカー側の管理体制や取得した基準、そして
他の栄養療法実践ドクターが使用した結果が指標になり
ます。
え!頼りねーなー、と思われるかも知れないですが(^ ^;)
サプリメントは法律上は食品なので、そもそもあまり厳密
な規制がないのが問題を難しくしている要因の一つなん
です。薬の管理法に抵触するものはもちろん配合できま
せんが、それ以外の管理については意外と甘いのですよ。
そんなわけで、サプリメントは安けりゃいい、とはなり
ませんし、逆に高くても高品質だと言い切れない難しい
商品なんです。ひとまずは、栄養療法実践医を信頼して
提案を飲むしか無いでしょう。しかしながら前述の検査
データと自覚症状の改善が目的であることは揺るがない
ことですので、これを指標に医師と相談するのが落とし
どころになるでしょうね。