今日、本年の診療を終えました。色々な出来事があったけど、
コロナで消し飛んでしまいましたね。(^ ^;) 幸い日本では他国
に比べ死者も重症者も格段に少なく、経済は維持できる…はず
でしたが、過剰な防衛策が採られて結局は冷え込んでしまった
のが悔しい限りです。
苦境になるとこれまで見えなかった問題が明らかになることが
あります。日本で言えば、政府決定の遅さ、医療の制度疲労など
が挙げられると思います。メディアの偏向も露見しましたね。
テンパると素が見える、みたいなもんかな。(笑)
問題が明るみに出るということは、裏を返せば改善点が明確に
なるということで、チャンスでもあります。実際、政治や医療に
興味を持つ方は増えたでしょうし、情報の仕入れ方が変わった
人も多いと思います。「怖い」と言って閉じこもるだけでは
進歩どころか退化してしまいます。「何で怖いのか?」と自問し
それは対処可能なのかそうでないのか、できるなら何から手を
つけるべきか、という風に論理立てて思考することが結果的に
余裕をもたらし、新たな発見に繋がると思います。
個人的には診療で最後に何を言うか、を意識するようになり
ましたね。「〜はダメよ。」で終わるとネガティブなイメージ
に引きづられ取り組みに前向きになれない傾向を感じたので、
「〜はダメだけど、〜はOKだから。」と最後は肯定で締める
ようにしました。まあルーズになってる時は厳しく言ったり
しますけど。(^ ^;)
コロナ対策だって、よくよく聞けば外出や外食を禁止している
わけではないのに、あっという間にあらゆる場所が閑散として
しまいました。これも「〜は控えてください。」という締めに
影響されているのではないかと思うのです。来年以降、沈滞
したムードを変えていくためには、希望が持てる言葉、やる気
になる言葉で締めるようにするのが有効じゃないでしょうか。
我々もネガティブなワードに影響されないようにしながら。
ちなみに「頑張りましょう!」で頑張れるお人好しはいない
ので、ポジティブワードにはなりませぬ。なるべく具体的に
言う方が良いですね。(^ ^)
ウィルス感染は天災と言ってよいと思いますが、対策のまずさ
は人災です。実際に感染症で亡くなる方の総数は去年より減って
いるのに、自殺者は増加傾向にあります。これはコロナのせい
で済ませてよいと思いません。コロナ対策が近視眼的になって
いたせい、とは言えますが。
僕たちレベルでは政府の施策もメディアの姿勢も変えるのは
困難ですが、ポジティブで締めることは可能です。そしてそれで
ムードは変えられるのではないかと思います。この投稿が少し
でもポジティブな影響を与えることを願って。。。
本年も当院を御利用頂き誠にありがとうございました。来年も
どうぞよろしくお願い申し上げます。よいお年を!m(_ _)m