院長室

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自費検査の価値

昨日は東京で副腎疲労症候群という病気についてのセミナーでした。比較的

新しくてあまり知られていない疾患ですが、栄養療法の世界では結構重要な

位置づけだったりします。セミナーの内容も大変勉強になりましたが、一番印象的

だったのは講師の先生の「解決策を提案できない検査はしない」という言葉でした。


栄養療法をやっていると、新しい分野であるためか保険診療内ではできない検査

というのが山のように出てきます。通常の血液検査でもある程度の栄養評価は

もちろん可能ですが、それを元にした治療で効果が出ない時や、あるいはまるで

異常が認められない場合にはさらに検査を追加していきます。その段階で提案する

ものはほとんど保険適応外なので自費での検査となるわけです。


勉強をするとそれぞれの検査の価値を知ることになるので是非ともやってみたい!

となるのですがどれもお高い。(^ ^;)僕もいつもここで悩みます。治すために患者さん

の情報はできればより多く知りたい、だけど経済的に無理。では何かで代用できるのか?

検査しないで治療を進めてしまった方がむしろ良いのか?などなど。


そんな臨床の現場で上記の言葉は金言です。解決策を提案できない検査は単に不安に

させたり負担になるだけですよね。逆に解決策を提示できるのならば自信を持って勧め

られる。例えばウチでは遅延型アレルギー検査は28000円頂いていますし、ビタミンD

の血中濃度測定は6500円です。高いとは思いますが、これらの検査は治療の次の一手

を決める上ではとても有用なのです。しかも異常がある人が多い。


今年はこういった自費検査の項目が増えると思います。重金属蓄積を調べたり、有機酸の

代謝を調べたり、ホルモンの代謝を調べたり…。採用する際には常に治療方法とすり合わせ

をして考えたいと思います。ちなみに自費検査は例外なく医院側のコストも高いので丸儲け

してるわけではないっす。(笑)

2014年1月27日 月曜日

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