僕らが使う漢方薬は、生薬を煮出して作る煎じ薬ではなく、それを
さらに特殊な技術で顆粒にしたエキス剤です。エキス剤は味を調整
されているので、煎じ薬よりは概ね飲みやすくなっていますが、中
には結構トンデモナイ味(^ ^;)のものもあります。
真面目な方は「良薬口に苦し、だから仕方ないね。」と文句も言わず
頑張ってくれるのですが、実はこの味の感じ方も大事な所見になる得る
のです。もともと生薬にはそれぞれに特有の味があります。今絶賛
流通中の小青竜湯は酸っぱい味ですし、こむら返りの特効薬芍薬甘草湯
はその名の通り甘いです。逆に黄連や黄柏が入った黄連解毒湯はかなり
苦いです。
こんな特有の味を別に抵抗なく飲めた時は、その漢方薬は合っている、
と判断でき、飲み易い味でもどうも飲みにくい、なんてのはあまり
効果が期待できないことがあります。全くもって科学的ではありません
が、結構こういう場面に遭遇するんですよね。なので、初めて飲む漢方薬
は、いきなりオブラートに包んじゃえ!じゃなくて、一度は味わうこと
をオススメします。意外な発見があるかも知れませんよ。(^ ^)
もちろん、言うこと聞いて損した!と思うこともあり得ますが。(笑)