院長室

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いまさら鑑賞記

観そびれた or 劇場に行くほどではなかった or マニアックすぎてすぐ上映

期間が終了してしまった(笑)映画をDVD鑑賞してレビューする人気企画

(ウソつけ)「いまさら鑑賞記」、ひさびさの登場です。そもそもレビュー

するに値しない作品は紹介しないので、作品が溜まるまで時間がかかるん

ですよ。しかも最近結構ハズレ引いてたもんで。(^ ^;)

ではさっそく。

 

・「アーサー・クリスマスの大冒険」

個人的にはクリスマスに何の価値も感じていないのですが、この映画は面白い。

ピクサーでもディズニーでもないCGアニメなので、あまり宣伝もされませんでしたが、

完成度高し。ハイテクを駆使してプレゼントを配る現代のサンタ一族がミスに

よって一人だけプレゼントを配り忘れ、それを落ちこぼれが昔ながらのそりで

届けるというストーリー。王道で分かりやすいですが、随所に新鮮な演出が

あって楽しい。しっかり感動もさせてくれる充実した1本です。

 

・「サラの鍵」

サラという名の60年前の少女の足跡を探る中で自分の価値観を再確認していく

というお話。第2次世界大戦のユダヤ人虐殺事件が背景にあるので重いですが、

演出がミステリータッチで上手く、最終的に現代の主人公がしっかりまとめてくれる

ので後味は良いです。派手ではないですが、静かな感動を与えるオトナの映画です。

ん?コドモな僕には向いてないか。

 

・「灼熱の魂」

突然死した母の遺言から明らかにされていくとんでもない事実に翻弄される姉弟のお話。

中東が舞台で俳優さん達の顔が同じに見える(^ ^;)し、過去と現在のシーンが行ったり

来たりするので、最初はかなり戸惑いますが話はすこぶる面白いです。とても面白い

ですが気を抜いてるとラストは衝撃が強すぎて、パク・チャヌク監督の連作のような

後味の悪さを味わうことになります。ので、あまり広くオススメはできない作品。

でも面白い。

 

・「パーフェクト・センス」

原因不明の感染症が蔓延する一種のパニック映画。秀逸なのはその設定で、感染する

と感情の暴発と共に一つずつ感覚を失っていく、というもの。まあ現実味はないの

ですが、この感覚を失うということがとてもリアルに描かれていて、一組のカップル

がメインのラブ・ストーリーの仮面をかぶったホラー映画と言えるかも知れません。

センスある作品ですが、2回は観たくないです。(^ ^;)

 

・「海洋天堂」

あのジェット・リーがアクションなしで主演するシリアス映画。しかも妻に先立たれ

自閉症の息子を持ち、自身も余命数ヶ月という激重な設定です。内容よりもジェット・リー

の演技力が心配だったのですが、意外とまたこれが良かった。ああそうか、英語じゃない

からね。(笑)

正直もう少し掘り下げて欲しいテーマであったので、感動路線だけで行くのはもったい

ない感じがしてしまいましたが、ジェット・リーの意外な一面が見られるので価値が

ありますよ。

 

・「アリス・クリードの失踪」

いわゆるワンシチュエーションスリラー系の作品。誘拐されたアリスと2人の誘拐犯。

ひたすらこの3人の間の心理戦が描かれます。まあ意気込みは買いますが、この分野は

結構傑作が多いので目新しさはないです。よっぽどのことをしないと逆に面白さが半減

してしまう難しさがあります。中盤の誘拐犯2人の関係暴露にはビックリしましたが。

この分野が好きでたまらない人向けです。そんな人いるのか?(笑)

 

とりあえず上からオススメ順です。天の邪鬼な人は下から観て下さい。(^皿^)

 

 

 

2012年12月10日 月曜日

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