院長室

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キツネコンコン

古武術介護では手を開いた状態から中指と薬指を曲げた状態、通称“キツネコンコンの手”を使用する場面が多々あります。これは上肢の伸筋を使うためのテクニックです。屈筋、つまり曲げる方向の筋肉を使うと必ず首や肩に支点ができ、そこに大きな負担がかかることになります。それに対し伸ばす筋肉、伸筋を意識することで身体全体で動作ができるようになり、結果支点を作らないため身体の負担が軽減されます。

 

お子さんを抱くときや、要介護者を臥位から起き上がらせる時に、“キツネコンコンの手”を作って、手の甲側で抱き上げたり、引き起こしたりしてみて下さい。違いが分かると思います。相手側にも違いが分かれば、大したもんです。

 

なお、“キツネコンコンの手”はあくまで伸筋を使うための手段なので、“キツネコンコンの手”ができても肩がすぼまっていたりしては結局屈筋優位な運動になってしまうことにご注意を!コツは「肩甲骨を左右に開くこと」です。

2009年8月13日 木曜日

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