AKA-博田法の基本となるのは仙腸関節の機能異常を
正す技術ですが、この仙腸関節というのは、「仙骨」と「腸骨」が
作る関節で、腰の後ろに左右対称にあります。
ちょうど、尾底骨の少しうえ、両脇にボッコリ出た突起を触れる
と思いますが、これが仙腸関節の場所です。
この仙腸関節は正中線に対して斜めになっており、体重を支える要で
あるとされています。以前は不動関節だと思われていましたが、実際には
3~5mm動いていて、しかも諸動作に深く関連した重要な関節だと
いうことが分かってきました。仙腸関節に背骨が“乗っかっている”とも
捉えられますので、仙腸関節の動きに異常があれば、それは背骨にまで
影響が出るわけです。
というわけで、AKA-博田法では、どの部位の痛みでもまずは仙腸関節の
治療から始めます。肩が痛くてもまず腰を触るのはこのためです。
「あらヤダ、この先生アタシのお尻触ってるよ。」と思われるのも(誰に?!)
心外なので書いてみました。(笑)