意外と多い割に、一般整形ではあまり問題視されないのが
脊椎側弯症です。自分ではまっすぐ立っているつもりでも
レントゲンを撮ると左右どちらかに背骨が曲がっている、
という病気です。
ウチでも全ての患者さんにレントゲンを撮るわけではないので
正確には言えませんが、かなりの頻度であると思われます。
一般には痛みなどの症状がなければ経過観察、高齢者であれば
「仕方ないやね。」で済まされてしまいますが、実は重要な所見
なんです。
そもそも、脊椎側弯症がなぜ発症するのかは分かっていません。
子供であれば先天性、高齢者であれば骨粗鬆症由来で片づけられて
きました。ですが青年期にも頻繁に見られるので、それ以外の原因が
あると考えなければいけません。
で、なぜ重要な所見なのかと言うと、この変形が「脳」の障害に関与
している可能性があるからです。脳の障害と言っても腫瘍とか梗塞と
言ったいわゆる器質的なものではありません。「気の流れ」の障害です。
脊椎は脳から出る迷走神経という神経と深い関係があります。この神経の
障害と側弯症が関与している可能性があるのです。
腰痛で病院に通ってるけどなかなか治らない、あるいは内科的な症状も
たくさん抱えている、なんて人は腰だけじゃなく脳の「気の流れ」も考えないと
治療できないことがあります。
例えば花粉症や喘息などのアレルギー疾患、不眠症や便秘症。これらと
腰痛は実はセットに考えるべきなんです。
そして、こんな時の治療には遠絡療法が有効です。
イタ~イけどね。(^ ^;)