院長室

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筋膜をリリースとは

なんかルー語みたいやね。(笑)最近流行の筋膜リリースとは

何なのか。筋膜とは筋肉を包む膜のことで、リリースはこの場合

「はがす」というニュアンスで使われていますから、筋肉と筋肉の

間で筋膜がくっついているのをはがして動きを良くしますよ、

と読み解けます。

 

筋肉はたいてい何層にも重なっていて、同一姿勢が続いたり、

緊張が継続すると筋肉間で癒着が起こり、滑りが悪くなって痛みを

誘発します。明らかな腫れや熱感がないのに痛みが続く時、この

筋肉間をはがす操作で症状が改善する場合があるわけです。

 

ウチでやっているハイドロダイセクションもこの筋膜リリースの

一つですが、敢えて「筋膜リリース注射」としていないのには

理由があります。それはリリースしているのが筋膜とは限らない

から。実際には血管と筋肉の間とか、脂肪と脂肪の間とか、結構

筋膜と関係なく注射します。「筋膜リリース」だと若干語弊が

出てしまうんですね。

 

そもそも人体は筋膜以外にも様々な膜で隔たれていて、膜があれば

癒着はどこでも起こり得ます。この膜の総称が明確に定義されて

いないのが現状で、英語では「fascia(ファスチア)」と言いますが、

日本語訳がまだありません。「fascia リリース」だとどんな治療か

伝わりにくいので、治療の対象ではなく治療行為を苦し紛れに

治療名にしているんですな。

 

もちろん注射でなければいけないわけではないので、手技的な

操作で治療することも可能です。この場合も正確には「fascia」を

リリースしていることになります。操作方法は様々紹介されていますが、

緊張することで癒着は悪化する可能性があるので、身体を緊張

させない手技がベターでしょうね。具体的には「揺らす」方法が

良いのではないかと思っています。そんなわけで僕の場合、

ハイドロダイセクション後に注射部をフニフニもんでいるのです。

2017年6月29日 木曜日

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電気、抜こうぜ!

今月の健康教室のテーマは「電磁波障害」でした。一般にはまだまだ

スピ系?オカルト?な分野なので、受け容れられないかな〜と思って

いましたが、思った以上に多くの方に聴いて頂いてホッとしています。

 

電磁波について認知が進んでいないのは「見えない」「よく分からない」

からかと思います。我々からしても、困っている症状が本当に電磁波に

よるものかどうかを客観的に判断するツールも基準も確立していない

ので、診断しづらい側面があります。なので現状では、標準治療をやって

みて不変の場合などにオススメする、という流れです。

 

ただ電磁波障害はアレルギー疾患や不眠、頭痛、めまい、ガンと言った

疾患に関連があると考えられ、まさに現在日本人が困っている疾患

ばかりで、そして尚且つ、日本は電磁波対策が全くなされていない、

とくれば、アヤシイと思わざるを得ません。むしろ最初に警戒するべき

ことなのかも知れません。

 

スマホやタブレット、IH調理器や電子レンジ、WiFiや携帯基地局、さらに

スマートメーターや電気自動車、リニアモーターカー…便利と言われる

もの、次世代を担うと言われているものにはかなり電磁波の影響があり

そうです。これらを抜きに生活することは現実的には無理だとしても、

正しい知識があれば対策はできます。まずコストなく手っ取り早いのは

自身をアースして余剰電気を抜くことでしょう。素足で土の上に10分

くらい立ってみてください。それでもし体感が変われば電磁波障害がある

証拠です。ウチでは「ほっとデラックス」なるアース治療をご用意しています。

少しずつ、こっそり(笑)進めて行こうと思っています。

2017年6月26日 月曜日

カテゴリー 院長室

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痛みの必要性

来週あたりから梅雨模様になりそうです。

ここ最近、指や手首、膝など関節の痛みを訴える患者さんが増えているような

気がします。

東洋医学的には湿との関係性を考えます。

脂っこいものや甘いものを摂り過ぎると、体内に湿を生じさせやすくするので、

一度、食生活を見直してみましょう。

 

痛みがあると動作に制限はあるし、気分は落ち込むしで本当に嫌なものです。

しかし、痛みは「安静にして!」という身体からの大切なメッセージです。

痛くて辛い時こそ、今までの姿勢や生活習慣などを振り返り、改善するための

チャンスです。

 

痛み止めでごまかすのではなく、身体からのメッセージに耳を傾けてみましょう。

 

2017年6月24日 土曜日

カテゴリー はりの部屋

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高カロリーは悪なのか?

ファミリーレストランのメニューとか、お菓子の袋とか、あらゆる

所に「○○kcal!」ってカロリー表示がしてありますよね。低カロリー

であることがヘルシー、という風潮があるのでカロリーが低いことを

強調する場合なんかはやたらデカデカと書いてあります。

 

さて、カロリーとは熱量のこと。我々の活動の全てはカロリーを消費

して行います。カロリーになり得る栄養素が、糖質、脂質、タンパク質

なので、この3つを3大栄養素と言います。中でも脂質が同じ量で最も

カロリーを多く産生するので、低カロリー=低脂肪ということになり、

ダイエットの代名詞ともなっています。

 

治療においても、「糖尿病食、1600kcal」とかまずカロリーありきで

組み立てられています。カロリーを抑えようとすると脂質は使いづらい

ので、その他の糖質、タンパク質がメインになりますが、タンパク質は

吸収効率が悪い上にコストがかかるので、カロリー制限しようとすると

必然的に糖質過剰になってしまいます。お米と煮物とフルーツだけ、みたいな。

糖尿病なのに糖質過剰とはこれいかに、と思いませんか?(^ ^;)

 

確かに脂肪は高カロリーですが、言い換えれば燃費の良い栄養素です。

また身体に脂肪がつくのはインスリンの過剰分泌による脂肪合成促進作用

が主です。インスリンは糖質の摂取で誘導されるホルモンですから、

「脂質の摂りすぎでカロリーオーバーになって太る」というのは冤罪かも

知れません。

 

カロリーを無視しろとまでは言いませんが、まずはインスリンを無駄に

分泌させないこと=空腹で糖質を食べないこと、こそがダイエットの

第1歩だと思いますし、その他の慢性疾患の治療においても同様です。

2017年6月22日 木曜日

カテゴリー 院長室

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オーソモレキュラー.jp

以前紹介した、インターネットで買える“非”医療用サプリメント

ですが、当初予定されていた6月発売が延期され、8月1日に

なったようです。

 

http://www.orthomolecular.jp

 

このページの「ONサプリ」がその商品なんですが、医療機関で

先行販売したところ、当初の予想を上回る発注があって生産量が

追いつかないとのこと。つまり医療機関専売のサプリメントを

少しでも一般の方に使ってもらう主旨で開発した商品が現状やはり

医療機関でしか扱っていない、という何ともミステリアスな状況

になっています。ウチもその一翼を担ってしまっているのですが。(^ ^;)

まあでもしっかり延期の理由も公開され、販売日も決定している

ので安心してください。

 

このサプリメントは医療用のものほど高用量ではないものの、

その分、広く多種類の栄養素が配合されているのがポイントです。

鉄を中心としたマルチミネラル、亜鉛を中心としたマルチミネラル、

ビタミンBを中心としたマルチビタミン、EPAを中心としたω3系

脂肪酸、の4種がラインナップされています。どれも栄養療法で

頻用するものばかりで、基本のサプリメントでもあります。

 

ここまでカバーされて、低価格なものはこれまでなかったので

医療機関でも人気なんでしょう。これが当たれば恐らくさらに

ラインナップは充実するでしょうから、それも期待して使いま

しょうぞ。(笑)

 

このオーソモレキュラー.jpでは栄養療法に関する情報が広く網羅

されています。栄養素の詳細や、セミナー情報、低糖質スウィーツの

通販に栄養療法実施医療機関の検索(ウチは載せてませんが)など

有用なものばかりです。栄養療法に限りませんが、流行り始めると

途端に有象無象な情報が氾濫しますから、まずはここでしっかり

基本情報を得ることをオススメします。栄養療法が予防医学の柱に

なることは間違いないと思います。

2017年6月19日 月曜日

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