一見、全く関係ないように見えて意外と関連するのが腰痛と
便秘です。腰痛への湿布と下剤を何年も継続使用している方、
いませんか?
実際にどのくらいの頻度かは分かりませんが、慢性腰痛の
方に問診すると、結構下剤使用中の場合があるんですね。
逆に腰痛が改善すると下剤の使用量が減ることもあるので
やはり関連はありそうです。腸は腰の神経と腹部の血管に
支配されていますので、解剖学的には非常に近い臓器です。
ついつい「科」で分けて考える癖があるため、便秘は
消化器科、腰痛は整形外科、となりそれぞれで薬を処方
されることになり何となく数年来飲んでしまいます。
それが悪とまでは言いませんが、痛み止めで胃痛が出たり、
下剤で消化器の粘膜が変色したりと長期内服では不調が
出ることも指摘されています。薬を飲むなら、不要になる
ための方策も用意すべきでしょう。ウチの場合は漢方薬を
使用することが多いですが、下剤成分はなるべく少なく
それ以外の生薬で腰も便通も改善する方法を考えています。
ただ漢方薬だから安全というわけでもないので、もちろん
減量や中止ができる方法を考えます。腰痛も便秘も慢性に
なるほど実際は生活習慣に問題があったりしますから。
特に多いのは腰の位置の悪さです。お腹を凹ますような
姿勢はダメだよ、なんて言われますが逆に反ってしまう
のもいけません。正しさの定義が難しい部分ですが(^ ^;)、
「お腹に横しわが寄らない、かつ腰の後ろに拳が入らない」
っていうのが分かり易いかも知れません。歩行や足上げ
も骨盤周りの血流が良くなって相乗効果を期待できます。
お薬を直ちに中止する必要はないですが、目標は高く(笑)
内服減量の作戦も並行しましょう!