院長室

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眼と鼻にワセリン

花粉、黄砂、PM2.5などなど飛来物によるアレルギーが

真っ盛りです。ウチではビタミンDの血中濃度測定を推進

しているので、サプリメント等でDのレベルが上がっている

方は、やはり症状が軽いようです。

 

しかしながら、オンシーズン中に急にビタミンDを摂取し

始めても速効性があるとは限りません。そうなると漢方薬

や西洋薬で症状を緩和する作戦も必要となります。一般的

には抗アレルギー剤や小青竜湯(漢方19番)が有名ですが、

抗アレルギー剤服用で眠気や口渇が出る場合がありますし、

小青竜湯でも胃腸障害が出ることがあります。

 

そんな時頼りになるのはワセリンです。鼻の穴に1周、

眼の周囲に1周塗るだけです。これが “トリモチ” となり

飛来物をキャッチして粘膜との反応量を抑えます。この

方法の良いところは何と言っても副作用がないこと。当然

根本治療ではないですが、安価かつ安全というのは魅力

です。

 

但し、症状が出る前に塗る、という条件付きなのが弱点

です。症状が出る=既に粘膜と異物が反応している、と

いうことなので後追いでは効果が薄いです。必ず外出前

などの症状が出ていない時に行いましょう。

 

Bスポット療法にチャレンジするのも良いですが、痛みを

伴う治療ですので万人向けとは言えません。興味がある方

はまず鼻うがいをしてみて効果を感じたら、でも良いかな。

 

同時にやるべきなのが血糖変動の抑制です。血糖値が変動

すればするほど、それを抑えようとしてコルチゾールが

分泌されます。コルチゾールはそもそもアレルギーや炎症

を抑える効能を持つので、血糖変動調整に使用されれば

本来の働きが弱まります。つまりここでも糖質を摂る順番

が重要になるわけですね。

 

さらに言えば、コルチゾールは副腎由来のホルモンなので

過剰分泌が続けば副腎疲労に発展します。鼻炎だけじゃなく

倦怠感や睡眠の不調まで合併したらたまったもんじゃない

ですよね。国民病とまで言われるアレルギー性鼻炎ですが、

だからと言って何も手立てが無いわけではないです。色々

試してみてください。

2021年3月25日 木曜日

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