院長室

漢方薬の冷服

我々が処方する保険漢方薬のほとんどは顆粒状になっています

よね。これは均一性や携帯性、保存性を良くする目的があり

ます。診療ではよく「インスタントコーヒー」なんて表現

しますが、飲み方も同様、熱湯で溶くのが基本です。

 

また用法には「食前」となっていますが、これは昔からの慣例

みたいな部分があり、最近ではそれほど重視するものではない

のでは、という意見もあり、僕もそう思っています。しかし

湯で溶くのは結構重要です。なんせ顆粒のまま腸をするわけ

ないので、吸収直前には液状になっていなくてはいけません。

ならば最初から液体にしておく方がベターなわけです。

 

まあ漢方薬の中にはクッソ苦いものもあるので、どうしても

溶いて飲むのは無理、というのもあるんですが薬味も薬効の

一つとして捉えるので、一度はやってみて欲しいところです。

苦いと言われていたものが意外と飲み易ければ、病態にマッチ

している可能性が高いです。

 

それとは別問題として、この季節は熱いまま飲むのに抵抗を

感じる場面もあります。あるいは体内に熱がこもっていて、

熱いまま飲むのが却って不調を招く、なんてこともあります。

こういう場合は、一旦熱湯で溶いたものを氷などで冷やして

飲むのもアリです。これを冷服と言います。

 

脱水予防の水分補給に!とまでは言えませんが(笑)溶かした

漢方薬を補やして水筒に入れて携帯するのは、この季節ならでは

の方策なんですね。お子さんはこちらの方が良い場合もあり

ますので一度お試し下さいませ。

2019年6月3日 月曜日

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