院長室

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お品書き

・我々医師は保険制度に則って診察を行っているわけですが、この制度は言ってみれば、国の定めた「お品書き」です。注射をすればいくら、この検査はいくら、という具合にそれはもう事細かに決められています。国がお品書きを決めて、経営は個人に丸投げなのですから、どうしても保険点数の動向に左右されることになります。定期的にお品書きはマイナチェンジしますので、それに合わせてやりくりしなければなりません。
・ここ最近はお品書きは安くなる一方で、医院経営は厳しい時代です。患者さんにしてみれば安くなる方がいいに決まっているので、批判の対象にはならないかも知れませんが、安くなればなるほど経営的には「数を稼ぐ」しかなくなります。一人にかける時間はどんどん短くなりますから、当然医療の質は低下すると思います。医師不足や救急患者のたらい回しなど、医療問題は毎日のように報道されますが、医療の質の向上なしには全て付け焼き刃の対策にしかならない気がします。

2009年4月13日 月曜日

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