糖質制限が注目されるようになり、関連書籍も増えました。どうしても
そういった情報は「良い側面」を強調するので、どういう人は糖質制限
すべきでないか、どういう場合は糖質を摂った方が良いか、なんてことは
知られずじまいになってしまいます。
ウチには最近、パラパラと「悪い側面」が出てしまった方がみえます。
症状としてはふらつきや倦怠感が多いです。最初は調子よく痩せて、食後の
眠気もなくなったのになぜ…?
糖質制限というと糖質が全て悪者のように捉えられがちですが、我々は
血糖値がゼロになれば死んでしまいますから、人間にとって糖質は必要
不可欠であることを忘れてはいけません。生命活動を維持するための
糖質を何から得るか、が問題の本質なのです。そしてその方法は大きく
2つ。外から入れるか、自分で合成するか、です。外から入れるのが最も
手っ取り早いのですが、人間は糖質を貯めておく倉庫が小さいので、
過剰に摂ればすぐにあふれてしまいます。これが生活習慣病の原因になり
ます。なので、生活習慣病に糖質制限、は正しいですね。
問題はもう一つのルート、自分で合成することです。糖質の倉庫は小さい
ので血糖値を維持するためにはこのルートがとても大事です。ですから
ここにトラブルのある人は容易に低血糖になりますから、糖質制限を
厳しくすべきではないことになります。タンパク質不足、ビタミンB群不足、
副腎疲労、これらがこのルートのトラブルを起こしやすいです。
糖質制限で不調になる人はほとんどがこのパターンですね。
現在、糖質制限をすべきかどうか、継続して良いか、は一般的な血液検査
でもおおよそ推理ができますので、糖質制限にチャレンジしている方は、
なるべく定期的に検査をされたほうがいいと思います。