少し気温が上がって過ごしやすくなってくると、「そろそろまた運動始め
ようかしら」なんて声が聞こえてきます。季節に関わらずやって欲しい人も
いますが(^ ^;)、運動を勧める良い機会であることは確かです。
気分転換やストレス発散に運動されるのであれば、好きなことをやってくれ
ればいいんですけど、ダイエットや血糖値、中性脂肪を下げる目的で行うので
あれば少し工夫が必要です。
まずやるべきでないのが「食前のウォーキング」です。空腹状態で運動すれば
低血糖を助長するので、より空腹感が増し結果的に過食になってしまう可能性
があるからです。ウォーキングで消費した以上のカロリーを摂ればそりゃ太り
ますわな。(^ ^;)
なので運動はむしろ食後が良いのですが、食事をしてしばらく時間が経つと
血糖上昇と共にインスリン分泌が高まります。インスリンは血糖値を下げる
ホルモンですが、同時に中性脂肪を合成するホルモンでもありますので、
過剰なインスリン上昇は歓迎されるものではありません。
そこで、インスリンを使わずに血糖値を下げる方法があります。それが筋肉
運動をすることです。ですから食後の運動はインスリンが出る前に筋肉を動かし
始めるのが理想的ということになり、「食直後に歩きなさい!」が正解になるの
です。天候が悪くて外に出られなければ屋内でも良いし、歩かなくても太ももを
挙げたり、腹筋を鍛えたりでもいいんです。とにかく食直後に動くこと。
この原理からすると、筋肉量がそもそも少ない人は痩せにくい、というのも
分かりますね。地味に筋肉量を増やせば太りにくくなるわけです。