かめはめ波っぽくしてみましたがいかがでしょう?はい、どうでもいいですね。
と言うわけでエコーは便利だよ、というお話です。我々整形外科医の武器と言えば
昔からレントゲンです。腰が痛いと言われれば腰のレントゲン、膝が痛いと言われれば
膝のレントゲン、と痛みの部位のレントゲン検査はほぼ必須です。もう問診の段階で
診察前にレントゲン撮影をする施設すらあります。
でも「うん、レントゲンは何ともないですね。湿布出しときます。」で帰され
ちゃった経験がある方もいるのではないでしょうか?(^ ^;)
もちろんこれが間違いだという気はないのですが、レントゲンで分かることは限られ
ている、ということを忘れてはいけないと思うのです。レントゲンは骨の描出に優れて
いるので、だから骨折の診断なんかには欠かせないのですが、反面、靱帯や筋肉など
の軟部組織の評価は不得意です。ちなみにヘルニアの診断もレントゲンでは無理です。
慢性の腰痛や膝痛の場合、骨の変形が原因のこともありますが、その周辺の軟部組織の
炎症が直接の疼痛発生部位だったりします。その軟部組織の評価はMRIが得意です。
MRIの進歩によって神経や靱帯の異常を発見する率は飛躍的に伸びました。骨は
レントゲン、それ以外はMRI!って訳です。
しかしながらMRIは大病院にしかないし、予約制ですぐできないし、時間かかるし、
費用が高いし、とまだまだ身近な検査ではないことも事実です。それをカバーできる
のが、ちょーおんー波ーなんです。(笑)ウチのような個人クリニックでも容易に
導入でき、その場で結果が分かり、被爆もなく、しかもそのまま治療に移行できる、
という多くの利点があるのですね。骨に囲まれた神経は見えませんが、表層の軟部組織
は全て見ることができます。
これからもっと普及していくことは間違いないと思います。骨はレントゲン、それ以外
は超音波!という時代が来ることでしょう。ひょっとしたら骨を評価できる装置が
開発されたりして?!そしたら、もっと安くなるだろうなー。よろしく。(←ダレに?)