早いもので今年ももう半分が経過してしまいました。思えば元旦に父が倒れてから
怒濤の日々でした。父はまだ入院中で、復帰できたとしても今まで通りの診療は
無理っぽいので、日野医院の方は閉めようと思っています。急にだと患者さんが
混乱しますので、まあ年内を目処に進めていくつもりです。クリニックの方の
体制も変えざるを得ないので、また都度報告していきます。
ケガの功名というか、おかげで皮膚科の患者さんを診る機会が増えました。もちろん
専門的な知識も経験もないので、僕の能力を超えそうなものは紹介していますが、
皮膚疾患ほど治療の「深さ」を感じるものですね。漢方で言うところの本治と標治
です。一般的な外用剤はかゆいところや赤いところに塗布するものですが、これは
もちろん一番浅い治療ですね。皮膚疾患の多くはアレルギーに起因しており、つまり
皮膚疾患の多くは腸に異常があると考えられます。そうすると腸内細菌を始めとした
腸内の環境を整えることが根本治療になりそうです。しかしながらそれではすぐに
かゆみは取れませんから、外用剤を主に食事を整えていく、という方針が正解の
ようです。
漢方薬は腸に作用するものがやたら多いので、実は皮膚疾患の根本治療に近い部分に
作用するのではないかと思っています。また外表に作用するものもあるので、外用薬の
助けになるものもあります。皮膚外用薬と食事指導、そして両方の助けになる漢方薬、
という組み合わせが僕が提供できる現在最善の治療です。外用薬に関しては父のノウハウ
と熟練のスタッフがいますので、ここはおんぶに抱っこで(^ ^;)、これからもできる
範囲で皮膚科疾患とも付き合っていきたいと思います。特にこれからの時期はアセモ
や水虫など、患者さんが増えますのでビクビク…じゃなくてワクワクです。(笑)