プロ野球じゃなくて、僕の学会シーズンです。昨日までのオーソモレキュラー療法の
講座をもって今年の学会シーズンが終了しました。今年は高知へ行ったりと西へ東へ
大移動でした。東海地方は中間地点なので、移動が楽だと思われがちですが、なぜか
東海で開催されることはまずないので、常に移動が必要という弱点があったりします。
ちかれたよ。
で、そんな移動のお供はスマホ…はまだ全然使いこなせてないので(^ ^;)、専ら小説
となります。今回のあまたの移動で読破した小説でアタリだった作品をいくつか紹介
しましょう。
・「追撃の森」(ジェフリー・ディーヴァー 著)
「ボーン・コレクター」で有名なリンカーン・ライムシリーズを手がける作者による
シリーズ外作品ですが、意外とよい。得意のジェットコースター的展開をサバイバル
アクションでやってみた、というお話。シリーズの登場人物ほどキャラは立っていません
が、さすがのスリルでした。いつも超絶ボリュームで「こんなん読めるのか!?」と思い
ますが、すんなり読めちゃうところがまた魅力の証明でもあります。でも訳者がいつも
と違うのでちと読みづらかった。
・「147ヘルツの警鐘」(川瀬七緒 著)
昆虫法医学という、どマイナーな分野を扱ったミステリィですが、つまり僕のストライク
ゾーンなわけで、あまり期待していなかっただけにとても満足しました。死体の腹から
ウジの塊が出てくるという、無理な人には全く無理なグロい冒頭ですが決してスプラッタ
ではなく、この異常な事態を昆虫の生理を解き明かすことで解決に導くという離れ業を
やってのけています。万人受けはしないでしょうが、まあ、つまりストライクです。(笑)
・「常識にとらわれない100の講義」(森博嗣 著)
小説ではないんですが、僕にとって最も波長の合う作者が書いたエッセイです。波長が合う
と言っても友達にはなれそうにはないんですが(笑)、この人の論は常にシンプルで客観的
なので、読んでいてとても心が落ち着きます。冷淡だとの評価もありますが、事実に感情を
乗せることが公私混同でもあるので、そんな評価は作者の思うつぼでしょう。
近々、もう出ないと思っていたシリーズの続編が出るので、とても楽しみ。断筆と思わせて
裏切るあたりが既に彼の演出だったりして。
とまあ、映画と同じでかなり偏った趣味なので強力オススメ!というわけにはいきませんが、
なんかいつもと違う本が読みたいなぁ、なんて思ってる方は試してみるのもいいかもです。(^ ^)
で、学会はちゃんと聞いてたんだろうな?というツッコミはなしの方向で。