今回は術後の様子を。入院も手術もしたことがない僕にとって
は、何もかもが初めてで新鮮でした。その初めてが開頭手術に
なるとはなかなかの試練ですけども。もうちょっと入門編から
始めてよ。(^ ^;)
術前、思ったことが言葉にできなくて難儀していたのはしばらく
続きました。術後は光や音に過敏になり、例えば灯りがまぶしい
から暗くして欲しくて看護師さんを呼んでも、それが口から出て
こない。相手の質問に首を振るしか意思疎通手段がないんですね。
これが思った以上に辛かった。
また相手の質問に正しく答えられなかったり、そもそも答えが
思い浮かばなかったりで、いやこれ戻るんかいな?!と思う
日々でした。毎朝「ここはどこ?あなたの名前は?今日の日付け
は?」と看護師さんにチェックされるんですが、言えないのよ。
あと、脳の術後はどうしても脳浮腫が続くので、それが悪化
しないよう頭を上げたまま、ベッドを起こしたままで寝ないと
いけないんですね。これがまた腰痛に響く。寝れんわー!
トイレに行くにも看護師さんを呼ばなきゃいけないとか、食事
に糖質が多すぎるとか(^ ^;)、口が全開まで開かないとか、
メールを打つと頭痛がするとか、細かいことも少しずつ乗り越え
ながら徐々に回復していきました。こんな文章を打っているのを
見ると信じられないかも知れませんが、当初は指定されたひら
がなも漢字も書けなかったんですよ。
最終的には40代男性の平均くらいに戻り、通常の会話なら
どもったりすることなく話せるようになりました。脳の損傷が
あればなかなか戻りませんから、手術して下さった先生に
本当に感謝です。しかし、6cmもの腫瘍、いつからあったんで
しょうね。何人かの患者さんには指摘されていましたが、僕の
おでこにコブがあったんです。痛くもかゆくないので脂肪腫
かな、くらいに思ってたんですが、何と術後消えてしまったん
ですよ!もう数年来ありましたから、その頃には脳に腫瘍が
あったということです。ってことは肺癌も?!おそろしや〜。
栄養療法で進行がゆっくりになってたとか。(ポジティブ)
現状、まだ長く読書したり、長時間会話すると疲れ切って
寝ちゃいますし、外出する体力もないんですが基本的な生活
は送れています。入院中も退院してからも家族・知人が献身的
にサポートしてくれているおかげです。脳の方は今後は定期的
に画像検査をして再発や増大がないかチェックしていきます。
→④に続く