院長室

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僕の身体に起こったこと ③

今回は術後の様子を。入院も手術もしたことがない僕にとって

は、何もかもが初めてで新鮮でした。その初めてが開頭手術に

なるとはなかなかの試練ですけども。もうちょっと入門編から

始めてよ。(^ ^;)

 

術前、思ったことが言葉にできなくて難儀していたのはしばらく

続きました。術後は光や音に過敏になり、例えば灯りがまぶしい

から暗くして欲しくて看護師さんを呼んでも、それが口から出て

こない。相手の質問に首を振るしか意思疎通手段がないんですね。

これが思った以上に辛かった。

 

また相手の質問に正しく答えられなかったり、そもそも答えが

思い浮かばなかったりで、いやこれ戻るんかいな?!と思う

日々でした。毎朝「ここはどこ?あなたの名前は?今日の日付け

は?」と看護師さんにチェックされるんですが、言えないのよ。

あと、脳の術後はどうしても脳浮腫が続くので、それが悪化

しないよう頭を上げたまま、ベッドを起こしたままで寝ないと

いけないんですね。これがまた腰痛に響く。寝れんわー!

 

トイレに行くにも看護師さんを呼ばなきゃいけないとか、食事

に糖質が多すぎるとか(^ ^;)、口が全開まで開かないとか、

メールを打つと頭痛がするとか、細かいことも少しずつ乗り越え

ながら徐々に回復していきました。こんな文章を打っているのを

見ると信じられないかも知れませんが、当初は指定されたひら

がなも漢字も書けなかったんですよ。

 

最終的には40代男性の平均くらいに戻り、通常の会話なら

どもったりすることなく話せるようになりました。脳の損傷が

あればなかなか戻りませんから、手術して下さった先生に

本当に感謝です。しかし、6cmもの腫瘍、いつからあったんで

しょうね。何人かの患者さんには指摘されていましたが、僕の

おでこにコブがあったんです。痛くもかゆくないので脂肪腫

かな、くらいに思ってたんですが、何と術後消えてしまったん

ですよ!もう数年来ありましたから、その頃には脳に腫瘍が

あったということです。ってことは肺癌も?!おそろしや〜。

栄養療法で進行がゆっくりになってたとか。(ポジティブ)

 

現状、まだ長く読書したり、長時間会話すると疲れ切って

寝ちゃいますし、外出する体力もないんですが基本的な生活

は送れています。入院中も退院してからも家族・知人が献身的

にサポートしてくれているおかげです。脳の方は今後は定期的

に画像検査をして再発や増大がないかチェックしていきます。

→④に続く

2021年8月13日 金曜日

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