病態が症状に発展する前にその徴候を見逃さず、先手を
打って患者発生を防ぐ、これは理想です。これを目指して
やっている訳ですが、まあそう上手くは行きません。
やっぱり患者さんの100%近くは、何らかの徴候が
あって来院するわけですから、そもそも見逃さない、
という構図が取りにくいんですね。するとどうしても
現状の症状に合う薬を提供することが仕事になって
しまって、先手を打つのは困難です。
でも、例えば腰痛の人に便秘もあるとか、寝付きが悪い
とかってのは意外とあります。ここで「いや、それは
内科だから」と言ってしまうともれなく終了。実はここ
がチャンスなんですよね。もちろん腰痛は治療対象では
ありますが、鎮痛剤の処方自体は難しいことではあり
ませんし、それって治療か?と問われれば返答に窮すで
しょう。
となると、腰痛の裏に隠れているかも知れない未見の
要素をほじくって(笑)、次に出るかも知れない症状を防ぐ
ことが治療かな、って思います。ここはそれなりに治療の
知識や技量がいるので、初心者では難しい部分でしょう。
でも目指さしていなければ熟練者だって難しいと思い
ます。
…ってなことをですね、昨日の試合を観ながら思った
という次第です。(笑)どんどん色々な選手を試すべき
でしょうね!