毎日のように口にするセリフなので、口癖かと思われがち
ですがもちろん違います。(笑) なぜそんなに口にする必要が
あるのかと言えば、血糖乱高下を防ぎたいから、そして意外
に伝わっていないから、です。
血糖乱高下の害については何度もお伝えしてきましたが、
肥満、眠気、倦怠感、自律神経の乱れ、アレルギー、など
多岐に亘ります。栄養療法はサプリメントを必要とする治療
と思われる傾向がありますが、サプリは治療の一部です。
あくまで不足を補充する目的で使用するツールです。一方で
過剰を改善するには制限が必要になるわけですが、ここで
最も高頻度なのが糖質なんですね。
もちろん糖質過剰がなければやる必要はありませんが、血液
検査をすると非常に多いのも事実です。これはサプリメント
の追加だけでは勝負できないので、食べる順番を変える必要
が出てくるのです。
そこで冒頭に戻るワケですが、「空腹での糖NG」と言うと
糖を摂ってはいけない、と解釈する方がいたり、空腹でなけ
ればOKと捉える方がいたりと意外と伝わっていないことが
あるんです。僕の話し方の問題もあるとは思いますが、少し
言い方を変えると「口にするのは糖じゃないものから」と
なります。こっちの方が伝わりやすいかな?
糖質そのものの害よりも血糖乱高下の方が身体には悪いです。
これは糖尿病になるずっと以前から身体に起きる不調です。
そして他の病態へ発展し得るので、口うるさく言うんです。
僕も自分がかわいいのであまり嫌われたくないんですが、
心を鬼にしているんですよ。(ホント?)
実際に日本人の糖尿病有病率は下がっていませんし、これと
関連が深い癌もあまり減っていません。ならば指導を変える
しかないと思うのです。色々工夫しながら伝え続けようと
思いますが、皆さんも“引き算” が必要となったら是非とも
実践してくださいね。